北鎌倉にある円覚寺の中には数多くの塔頭がありますが、龍隠庵はユニークな存在です。
この龍隠庵で12月27日に恒例の餅つきが行われました。
例年、龍隠庵のご住職の人柄からか、多くの人が集まりますが、龍隠庵の本堂は民家風で、客殿らしい建物はビニールシート掛けです。
龍隠庵の場所は円覚寺の総門を過ぎ、山門(三門)・仏殿と進み、 その左手、選佛場と在家用の座禅堂居士林の間の石段を登りきった処です。
(円覚寺・選佛場)

選佛場と居士林の間には龍隠庵の道しるべになる石が置かれています。
(道しるべ)

ここから、石段を上り一度折れ曲がった後、階段の頂点に龍隠庵があります。
本堂は右側の林の中で、したの平らな場所はで、そこに客殿らしい建物が建っています。
(龍隠庵本堂)

この日は客殿の前に受付がありました。ここで記帳します。
(受付)

今年の受付には、ご住職が書いた「開運招福」の書と、ムクロジ(無患子)の実をつつんだ飾りがついていました。
御利益があるらしく、購入する人もちらほらとみかけました。
(開運招福のかざり)

ご住職は笑顔でむかえてくれました。
(ご住職)

さして広くない境内はもういっぱいの人たちで埋まっています。
(境内 - バックは客殿)

客殿の中では呈茶の催しがあり、今回参加の中では最高齢と思われる先生が例年通りお茶を振る舞ってくださいます。
(客殿の中では呈茶の催し)

さて、餅つきはかなり前から始まっており、2つの臼を並べて、搗き手が入れ替わり立ち変わり交代して、かけ声とともに、搗くことになっています。
大人も子供も、男性も女性も、時には外国の方も餅つきを楽しみます。
(餅つき1)

(餅つき2)

(餅つき3)

(餅つき4)

(餅つき5)

(餅つき6)

搗いたお餅は、まず参加者の正月用に供え餅にし、そのあと、絡み餅として全員で食べるのです。
この日は220キロの餅米を搗くそうです。かってご住職から伺った話では、餅米は奇特家が毎年贈ってくれるとのことで、この餅米を生かす方法として餅つき会を催そうと、いろいろの方が、自分の出来ることを手伝って成り立っているのだそうです。
以下、裏方の写真は次号に掲載します。