白馬ハイランドホテルをチェックアウトしこの日泊まる予定の小谷村の小谷温泉を目指すのですが、八方地区で入りたい共同浴場があるので荷物を白馬駅のコインロッカーに預けてタクシーで倉下の湯に向かいました。
倉下の湯は八方尾根下の集落から猿倉へ向かう途中、松川を渡ったところを右折した直ぐの場所にあります。
端正な建物の共同浴場です。
(倉下の湯)
倉下の湯は入場方法がユニークです。
入浴料金の券売機ではコインが出てきます。
このコイン(金属製のメタル)を入場機に入れると、金属のバーが回転して一人分の隙間が出来て入場出来るのですが、一人入ってしまうと、入場を阻止するバーも回転するので、連続して二人が入るときはメタルを二つ入れるか、または別々に入れて別々に入場するということしかできません。
(券売機)
(改札)
更衣室は大きめです。
(脱衣室)
更衣室から浴室に入ると木の浴槽が目につきますがこれは浴槽ではなく、掛け湯につかうあがり湯の容器です。
(あがり湯槽)
そのあがり湯槽の後ろに洗い場がありますが、本当の浴槽は窓の外で、半露天の大きな浴槽が倉下の湯の浴槽なのです。
景色の良い浴槽から見上げると山が迫ってきます。
(浴槽は半露天風呂)
半露天の木製の浴槽にはうす茶褐色で透明なお湯があふれていました。
お湯は適温で、入った感じは肌にやさしいおゆです。
わずかにぬるぬる感があります。
舐めてみると塩味ですが、この塩味は単純な塩辛さでなく甘みをおびた塩味です。
泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(中性高張性高温泉)で源泉の温度は43.9度。
50歳代と思われる先客がいたので話を聞くと、大阪から夜を徹して車に乗り約6時間かかって白馬村に着いたとのことです。
アトピーがあるので、大阪から土日を使ってよく通ってくるとのことです。
塩分が濃い温泉なので多少べたつくが、肌に良いのだそうで、冬は半露天で雪に覆われて寒くても冬の方が好きだとのことでした。
(源泉貯蔵棟とローリー車)
外に出ると、敷地の道路側には源泉の貯蔵棟があってタンクローリーでお湯を運んでいることが分かりました。
系列のお風呂やさんとか、旅館などもあるのでしょうね。
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