善人閑居

鎌倉の風物詩と全国の温泉の旅を写真で報告します。

鎌倉身辺雑記・コルチカム 2019

2019年09月29日 | 鎌倉


#コルチカム
コルチカムの和名は「イヌサフラン」だそうです。毒性があり役に立たないので、犬とついたのでしょう。

コルチカムは例年9月半ばに花が咲きます。
葉っぱは5~6月に土から出て7月には枯れてしまい、秋の初めに突然地面から花が咲きます。

(花が地面から・・・)


(一週間ぐらいで出そろう)


(雨に打たれたコルチカム)


(コルチカムの花1)


(コルチカムの花2)


(コルチカムの花3)

薄紫の可憐な花で、秋を感じさせます。



鎌倉身辺雑記・季節のせめぎ合い

2019年09月23日 | 鎌倉


#季節のせめぎ合い

9月も終わり近くですが、夏の暑さが残る一方、秋の気配もそこここに感じられます。

大きな木は暦通りに秋に傾き、小さな草花はそのときどきの気温や日照で秋になったり夏が残ったりしています。

例えば隣家の柿の木です。

(隣家の柿の木)

この柿の木は台風15号で葉が落ちて一足飛びに秋になりました。

いつも通る散歩道のドングリも秋そのものです。

(散歩道のクヌギの木のドングリ)

姫柚子はそろそろ色づこうかと考えているようです。

(姫柚子の木)

コムラサキシキブは完全に色づきました。

(コムラサキシキブ)

一方、草花は気温や日照に敏感で、気温に応じて芽を出したり花が咲いたりします。

ヤブランは花盛りです。

(ヤブラン)

コルチカム(イヌサフラン)は花が咲き始めました。

(コルチカム)

ヒガンバナは芽がでてきました。

(ヒガンバナ)


昆虫たちはさらに温度に敏感です。

どのように蜜を感知するのか分かりませんが、蜜のありそうな花に飛びついて、せっせと、熱心に蜜をあさっています。

(ツマグロヒョウモン?)


(イチモンジセセリ)

風で花がゆれても、しっかりと花にしがみついて蜜をあさる姿は感動を覚えるほどです。

この夏は暑さが厳しく、大型台風も多かった年でした。まだまだ油断は禁物ですが、地球の温暖化の影響とも云われています。

温暖化をストップするにはどうしたらよいのか。課題は山ほどありそうです。



鎌倉身辺雑記・ニラ

2019年09月18日 | 鎌倉


#ニラ

当地では、ご近所さんの庭や塀際にニラが散見されます。花が咲くとニラと気がつく程度ですが人間が見つける前に昆虫たちが集まります。
近くに畑などはなくニラの栽培地でもないのですが、ニラは生命力が強く、一本芽生えると翌年はその株がやや大きく育ち、また地下茎で隣に別の株が育つので知らない間に数が増えます。

(ニラ)

ニラは地下茎だけでなく、種でも増えます。

でも、今回はニラに集まる虫たちの姿を集めました。

(アブ飛翔)


(ニラの花1)


(ニラの花2)


(ニラの花3)


(ニラの花4)


(ニラの花5)

ニラの花は清楚で、美しく、素朴な印象です。

ニラの花の構造は単純で、種になる核(3個)の先端にメシベがあり、その周りに六弁の花びらと六本のオシベがあるだけです。

(ニラの種)

ニラは地下茎が大きくなると太くなり、花も大きな花の玉になります。


ニラの栽培は種を採種して種まきして行うようです。

八百屋さんで売っているニラの束は、種まきして増やした株を数本ずつ植え直して栽培するそうです。

育成に適した土作りをすれば、やわらかい、香りの強いニラを収穫することが出来るようです。
レバニラに適したニラになる訳です。

やまむファームさんのページに勝手にリンクを張りました。(請うご容赦)
ニラの栽培


鎌倉身辺雑記・ユリオプスデージーと虫 2019

2019年09月13日 | 鎌倉


#ユリオプスデージー

ユリオプスデージーは花の少ない季節にも花が咲くという便利な菊です。
暑さに弱いと云われていますが、半日陰ぐらいの場所が最適でしょうか?。

我が家ではブロック塀と玄関までの間に植えてあり、かなりの期間にユリオプスデージーの花が楽しめます。

(ブロック塀際のユリオプスデージー)


ところで、今年(2019年)は、異常気象のせいか昆虫たちの姿が極端に少ない年です。
アブもハチもチョウチョウもセミもたまにふらふらと飛んでくるだけで、なかなか良い写真が撮れません。
暑さが終われば、昆虫のシーズンが到来してくれるのでしょうか?。


(ユリオプスデージーとアブ)


(ユリオプスデージーとアブ2)



(ユリオプスデージーとシジミチョウ1)


(ユリオプスデージーとシジミチョウ2)


(ユリオプスデージーとセセリチョウ)


異常気象は昆虫の世界にも影響を与えているようです。


鎌倉身辺雑記・夏の常楽寺 2019

2019年09月06日 | 鎌倉


#常楽寺
常楽寺は臨済宗建長寺派の古刹です。

建長年間、執権・北条時頼によって宋の禅僧、蘭渓道隆が鎌倉に招かれ、はじめは常楽寺の住持となって中国風の禅宗を広め、後に、建長寺が建立されると臨済宗の開祖として建長寺を開山しました。それ以後は、建長寺が鎌倉における禅宗の中心寺院になりましたが、それ以降も臨済宗建長寺派においては「常楽は建長の根本なり」と重視されつづけたそうです。

(常楽寺山門)

常楽寺には数本の百日紅の木があり毎年見事に咲きます。

今はやや盛りを過ぎましたが、百日紅の紅色は健在です。

(山門脇の百日紅)


(仏殿)

常楽寺のご本尊は阿弥陀如来で、仏殿に祀られています。

しばらく前まで補修中とのことでしたがこの日は阿弥陀三尊が祀られていました。

(阿弥陀三尊)

常楽寺本堂は境内を入り、仏殿に至る右側にあります。鉄筋作りです。

(常楽寺本堂)

南無大聖文殊菩薩像を祀る文殊堂は仏殿の左側です。

(文殊堂)

境内には結構な数のタカサゴユリが生えていましたが、花はおおかた終わっていました。

(タカサゴユリ)

境内にある百日紅の木は、山門脇の百日紅よりやや小ぶりですが樹齢は30~40年と推定されます。

(百日紅2)


(百日紅の花)


ひっそりとしたたたずまいが魅力の寺院です。


鎌倉身辺雑記・タカサゴユリ 2019

2019年09月01日 | 鎌倉


やや盛りを過ぎましたがタカサゴユリが咲いています。

道路の植栽の中や空き地に繁殖します。

花の寿命が長いので切り花にもなるようです。

台湾の野生の百合を導入したものが野生化したらしく、手入れをしなくても花が咲くようですが、庭に植えている方は少ないようです。

(道路際の植栽とタカサゴユリ)

タカサゴユリは生え始めの一年目から花を付けるとのことす。
一年目は40~50センチほどの高さで花は一つですが二年目以降は背丈がのび花の数も増えるとのことです。

日本古来の百合は花が咲くまで数年かかるのですが、タカサゴユリはお手軽です。

葉は細く、姿がよい百合です。

(町内の空き地のタカサゴユリ)

花はオシベとメシベがはっきりしています。

(タカサゴユリの花1)


(タカサゴユリの花2)


(タカサゴユリの花3)

タカサゴユリの高さは一年目で40~50センチほどになり、数年で150センチほどになりますが、あまり大きくなると折れてしまいます。

ただ、下記のタカサゴユリは生け垣に保護されて2メートル近くの高さになっていました。

(生け垣で保護されて1)


(生け垣で保護されて2)

こんなに高くなると「いまそら」に使いたくなります。

(「イマソラ」に使おうか?)



家庭で栽培しても良さそうな花と思いますがいかがでしょうか?。