善人閑居

鎌倉の風物詩と全国の温泉の旅を写真で報告します。

鎌倉身辺雑記・龍隠庵の餅つき 2019

2020年01月04日 | 鎌倉
暮れも押し詰まった2019年12月29日、北鎌倉にある円覚寺塔頭・龍隠庵で恒例の餅つき会が催されました。
毎年おなじみの餅つき風景のスケッチです。


臨済宗円覚寺派の総本山円覚寺の総門は北条菱の幔幕が張られて暮れも押し詰まった感じがします。

(総門)

龍隠案へ行くには総門を入り、正面の山門をくぐります。

(仏殿)

仏殿にお参りしたあと、仏殿を出て左側を向くと、選佛場と居士林の二つの建物が目に入ります。
龍隠庵はこの建物の間にある石畳をすすみます。

(選佛場)


(龍隠庵の道標)

道は左折と右折を小刻みにくり返して、やや長い石段を一度折れ曲がってすすむと、突然平地に出て、そこが龍隠庵の客殿前の広場になります。

本堂は右側の石段の上にあります。

(龍隠庵本堂)

ご住職にご挨拶をして、餅つき会の取材です。
(本堂前のご住職)

この日は例年に無い人出の多さで、昨年に比べても二倍以上の人数が参加してくれた模様です。

餅つきの全体の様子は次の通りです。

1.餅米を蒸す(客殿の裏手で煙にまかれている男性たち)
2.蒸された餅米を客殿の表で、二臼ほどで搗く
3.客殿広場の南端で搗かれた餅をちぎってトレイに載せる
4.好きな具を選んで餅にまぶす
5.客殿左奥で本格派のけんちん汁をよそってもらう
6.本堂脇のテーブル席でからみ餅とけんちん汁をいただく


(餅米を蒸す蒸し器)


(餅つきの様子)

(からみ餅をつくる様子)

(正統のけんちん汁をもらう)

(正統のけんちん汁の中身)

まあ、こんな構図で餅つき会は進むのですが、餅つきが間に合わない間に二回三回と並ぶ人が多く、客殿前は大混雑でした。

前年とそれ以前は、客殿に座ってお茶を頂くなど、餅つき会の全体を眺めることが出来ましたが、今年は多くの人で賑わい、結構な人出の良さを味わいました。