河津桜は、バラ科サクラ属の落葉高木で他のサクラと同じですが、多数ある品種の中の一つですね。写真のように下向きに咲いてピンク色が綺麗な桜です。寒桜の仲間で、寒緋桜と大島桜の自然交配種だろうといわれています。昭和30年の冬に河津川沿いの草地に生えていた一本のサクラの苗を大切に育てたところほぼ10年後に見事にピンク色の綺麗な花が咲いた。他のサクラに先立って2月頃に咲くこともあって有名になり、昭和49年に新品種であることが判明して「河津桜」と命名されました。毎年1月下旬頃から開花の情報が報道され、多くの花見客でにぎわいますね。
学名「Malva sylvestris var.maurtiana」で、アオイ科マルバ属の多年草です。ヨーロッパ、アジアの温帯地域に分布しています。日本に渡来したのは江戸時代といわれています。とても強い植物で園芸種も外に放置しても野生化して花が咲きます。この写真は近所の道端で咲いていました。初夏に咲くタチアオイとは違って背丈は低く、寒さに強いのか土浦周辺でも露地で越冬し、暖冬の今年は3月中旬にはもう咲き始めていました。「ゼニ」の名前は花の大きさが昔の銭の大きさ(約2.5cm程度)に似ていたからという説があります。
園芸店では「スノーフレーク」と言う名前で売っているところもあります。学名は「Leucojium aestivum」、ヒガンバナ科スノーフレーク属の一年草(球根)です。地中海沿岸地域が原産で、最近園芸店でよく見かけます。秋に球根を植えて3月から4月頃花が咲きます。近所の庭に咲いていたものを散歩の際撮影しました。鈴蘭の花に似ているところから和名を「スズランスイセン」と呼ぶのでしょう。響きの良い名前で花の可憐さが道を歩く人を和ませます。花言葉は「皆を惹きつける魅力」だそうで、ぴったりですね。道端に咲いていたら、ついその魅力に惹かれて立ち止まって見てしまいます。
学名「Pieris japonica」で日本が原産で、万葉の時代から歌にも詠われている有名なツツジ科の常緑低木です。葉に有毒成分が含まれているようで、馬が食べると中枢神経が麻痺して酔ったようになったことからこの和名が付いたとも言われています。小さい頃、知らずにこの木の葉を山羊に与えて叱られたことを覚えています。葉を煎じて成分を取り出して殺虫剤にも使われるようですから殺虫効果があるんですね。花はスズランに似た小さな花が集まって房を成しています。綺麗な鈴のような花は可憐ですね。
近所の大学の構内で見つけた木です。学名「Acer pycnanthum K.Koch」と銘板に書かれていました。カエデ科カエデ属の落葉高木で、春は花、初夏は葉とヘリコプターのローターのような花の種、秋は紅葉と一年を通して楽しめる木のようです。土浦周辺でも咲き始めました。写真をクリックして拡大してみてください。枝の先に小さな花が咲き始めたのがわかります。もう少しすると満開になり、木全体が紅色の花で覆われるようになります。自生しているのは、長野・愛知・岐阜・滋賀の4県だけと言われています。愛知県の県木としても指定されている木のようです。この木も絶滅危惧種に指定されており、大切に保護されているようです。大学の農学部の構内には約10本くらいが植えられていました。5月頃に葉と種を撮影して掲載します。お楽しみに!
モクレン科モクレン属の落葉低木でわが国固有の種のようです。写真は近くの街路樹として植えられているものを撮影しました。花の色は白やピンクなど各種あるようです。花びらは数が多いのが特色です。近所の街路樹として植えられている花は美味しいのか鳥が食べています。シデコブシの自生地は東濃地域などわが国でも限定された地域のようで、絶滅危惧種に指定されてその保護に努力されているようです。岐阜県森林研究所のHPに詳しく書かれていました。(http://www.cc.rd.pref.gifu.jp/forest/rd/ikurin/0204gr.html)