学名は「Typha angustifolia」で、ガマ科ガマ属の多年草です。我が国の広い地域で湖沼の浅い水の中に生育しています。ガマより花も葉も小さいので、この名前が付いています。この写真は7月4日に霞ヶ浦の湖畔で撮影しました。写真を良く見ますと、上と下に分かれて花がついているのが見えます。上が雄花で、下が雌花です。雄花は受粉が終わる頃には落ちてなくなります。ガマは雄花と雌花が大きなソーセージのような集合花になっていて分離していないのが特徴です。花の色もヒメガマが明るい茶色に対して、ガマはごげ茶色をしているものが多いように思います。いずれも風が吹いて花粉が飛散して授粉する風媒花です。生花などの材料に使われていますので、おなじみの花です。
朝早くから近所を散歩していたら、薄いピンク色をしたとても綺麗なユリが咲いていました。ご主人に尋ねると、「カサブランカ」ですよと教えていただき、写真を撮らせていただきました。ユリ科ユリ属の多年草です。ユリを総称する学名は「Lilium」で、その中の一つの品種がカサブランカです。オランダで品種改良されて白い大輪の花が芳香を放つことから世界中に広まった品種とされています。映画カサブランカで有名になった女優イングリッド・バーグマンの気品ある姿を想像させるような美しい花です。写真は7月7日朝撮影しました。