学名は「Calonyction aculeatum」で、熱帯アメリカが原産のヒルガオ科の蔓性一年草です。夕方から咲き始めて朝には萎んでしまいます。真っ白い花が月の明かりを受けてぼんやり見えるのはいかにも妖艶な感じがします。甘い香りが強く、夜行性の虫を惹き付けます。写真は数年前に自宅の庭に植えて鑑賞したときのものです。8月頃に撮影しています。花が終わると濃い赤紫色の毒々しい感じの実がなります。別名を「夕顔」ということもあるようですが、本来のユウガオは干瓢を作るウリ科の植物だそうです。
学名は「Calystegia japonica」で、ヒルガオ科、ヒルガオ属の蔓性の多年草です。我が国の北海道から九州にかけてほぼ全域に分布しています。和名は「朝顔」が早朝から咲くのに対して、昼に咲き夕方萎む花であることから「昼顔」と名づけられたものとされます。では・・夜咲く「夜顔」はあるのか?確かにあります。自宅で咲かせたものを次回掲載します。「昼顔」には「セイヨウヒルガオ」など似た花がありますが、写真でお解かりのように、「ヒルガオ」には、花弁の付け根に2枚の苞葉があること、葉の形が独特の形をしていることなどから区別できます。暑い夏の日に咲く薄紅色の花は、なんとなくうんざりしている気持ちを奮い立たせてくれます。根茎が横に伸びて繁殖しますので、一度畑などに植えると種を蒔かなくても毎年咲いてきます。写真は7月8日に近くの農園の片隅にあったものを撮影しました。