ハルユキノシタ（春雪の下）

つくば植物園の小川のほとりで咲いていました。小川をはさんで向こう側にあったため、花の正面からの撮影ができませんでした。花はユキノシタと同じ花の形状をしています。パーティでつける小さなリボンのような感じです。5枚ある花びらの上の3枚が極端に小さく、逆に下の方に伸びた花びらは大きくて大の字のようにも見えます。春の４-5月頃に咲くためこのような名前が付いているようです。葉は黄緑色で、ユキノシタに比べて花茎にある柔らかい繊毛が多いように思います。説明板によれば、「Saxifraga nipponica」、ユキノシタ科、ユキノシタ属の多年草です。写真は4月5日に撮影しました。

アザレア（西洋ツツジ）

久しぶりの雨が、咲き始めたばかりの紅色の花びらを濡らしてくれます。花の色は白やピンク色もありますが、やはり八重の真紅の強烈な色の花が葉の緑に映えて美しいですね。花壇に植えて相当経ちますが、年に数回防虫剤をまくだけで毎年美しい花を見せてくれます。ツツジ科ツツジ属の落葉低木で、本来日本や、中国にあったツツジがヨーロッパにわたって品種改良され、明治初年の頃に再び日本に帰ってきた園芸品種です。最近では品種改良が進んで、多くの品種があり、園芸店でも多くを見かけます。写真は4月25日に自宅で撮影しました。

ベニシダレザクラ（紅枝垂れ桜）

軽井沢の駅前でベニシダレザクラが咲き始めていました。相当大きい古木の感じがしました。この花は蕾の段階では紅色が濃く、開花しても淡紅色が美しい花です。お勧めはやはり遠景から見る全体の樹形だろうと思います。何とも言えないしなやかさが感じられていいですね。写真は4月23日に撮影しました。

ナシ（梨）

近くの大学の農場で研究用果樹園で咲いていました。係りの方にお断りして撮影させていただきました。バラ科のすっきりした大きめの花びらに、赤茶色をした雄しべが目立ちます。今年は、ミツバチが少ないらしくて、農家の方も受粉作業が大変だと報道されています。影響が少なくて秋には美味しい梨が頂けるといいですね。係りの方の話では、赤梨の系統だそうですが、細部はわかりませんでした。写真は4月15日に撮影しました。

カリン（花梨）

桜と同じバラ科ですが、中国原産でボケ属に属し、花は写真のようにとても鮮やかな淡紅色の花が咲きます。花の形を見るとボケにも似ているように思えます。秋には帰路い実をつけ、蜂蜜漬けなどにして咳止めにする人も多いと思います。写真は4月15日に撮影しました。

ギョイコウ（御衣黄）

2009年桜シリーズも終わりです。この桜も緑色が強く、開花の段階で花の色が変わりますので、とても楽しめる桜です。咲き始めの頃は、淡緑色をした衣を纏ったように見え、満開が過ぎる頃には花びらに紅色の模様が現れてこの世のものとは思えないほどに美しい不思議な花の姿を見せてくれます。高貴で、華やかなな感じがする桜です。写真は近くの大学の構内に植栽されている数本の御衣黄を4月15日に撮影しました。今年の桜シリーズは約45種類くらいを連続して掲載しましたが、ひとまずここで終わります。今年はほぼ1週間くらい開花が早かったように思います。

ウコンザクラ（鬱金桜）

淡黄緑色の八重桜で、花の色が珍しい桜です。オオシマサクラ系の園芸種だそうです。近くの大学の構内に数本植栽されており、毎年観賞していますが、蕾から満開までの花の段階によって、緑色が濃い時期もあるような気がします。写真は4月15日に撮影しました。