記述したカサブランカの定番「白色の花」を撮影しましたので、掲載します。近寄ると芳香がします。道路沿いのレストランの花壇で咲いていました。管理と生育条件が良いのか、多くの立派な花が咲いていました。写真は7月17日に撮影したものです。
学名は「Lagerstroemia indica」で、中国南部原産のミソハギ科サルスベリ属の落葉中高木です。夏の花としてあちこちの公園や庭園で見かけます。今年も咲き始めました。木登りが得意の猿も登れないように思われるほどに樹木の幹がすべすべしていることから名づけられたと言われています。花の色はピンクが多いですが、時に白い花も見かけます。また、百日紅(ヒャクジツコウ)とも呼ばれるのは、文字通りほぼ百日間にわたって咲き続けるからです。写真でお判りでしょうか、花は花弁の先がちりめんのようにしわしわになっている独特のものです。8月中旬頃になり、花の最盛期になると木全体がピンクまたは白色で覆われるほどになります。写真は近くの公園で数年前の8月初めに撮影したものです。
学名は「Salvia farinacea」で、メキシコ周辺が原産、シソ科サルビア属の多年草です。園芸店では「ブルーサルビア」として一年草で売られています。4~5月頃に種を蒔くと7月から10月頃まで花が美しく咲きます。遠くから見るとシソ科の常緑低木ラベンダーのように見えますが、ブルーサルビアは、多年草で葉や花に強い香りはありません。写真は7月17日に二の宮町の道の駅の花壇に咲いているものを撮影しました。
中南米、アジアの熱帯地方が原産で、アオイ科アブチロン属の常緑低木です。アオイ科らしい花ですね。熱帯地方原産ですが、意外と寒さにも強い(5℃程度まで)ので、暖かい地方では庭植えで、寒い地方では部屋に入れておけば冬を越せるようです。花の大きさはハイビスカスやアオイより小さく、3~4cm程度でかわいらしい花です。写真は7月17日に下妻の道の駅で撮影しました。同じアオイ科アブチロン属にウキツリボク(チロリアンランプ)と呼ばれる知名度の高い花があります。日当たりと風通しの良いところを好む植物ですから、南に面した庭やベランダに植えて楽しめる花ですね。
沖縄で食べたゴーヤーチャンプルーの味は忘れられないですね。その美味しいゴーヤー(ニガウリ)の花です。植物図鑑によると「ツルレイシ(蔓茘枝)」で、ウリ科ツルレイシ属の一年草と記述されています。完熟前の果実を野菜として食用にされます。(完熟すると赤黄色になります。種はどぎつい赤色をしています。)独特の苦味があり、健胃効果などがあると言われています。夏バテを乗り切るための食材としてすっかり定着したと思います。果実はスーパーで売られていますが、花を見ることはないですから、ここで紹介しようと思います。写真は7月16日に近所の農家で栽培されているものを撮影しました。台風の影響で、花が少し痛んでいますが、綺麗なものが撮影できたら更新します。
面白い名前の花です。学名は「Lonicera sempervirens」で、北米原産のスイカズラ科スイカズラ属の常緑蔓性低木です。花は6月頃から9月頃まで長く咲きますので、庭園などで植えられています。写真で判るとおり、葉の中央から突き抜けた花序が独特です。これが和名の理由のようです。5弁の花は咲き始めから次第に色が濃くなってきます。
北アメリカが原産のアオイ科ハイビスカス属の宿根草で、学名は「Hibiscus moscheutos」です。いわゆるフヨウは中国が原産で、台湾、九州、四国地方などでも自生している落葉低木ですが、アメリカフヨウは草ですから、別名を「クサフヨウ」とも言われます。花はハイビスカスやムクゲに似ています。写真は近所の道路沿いの花壇に咲いていたものを7月16日朝撮影しました。毎年この時期になると同じ花を咲かせてくれます。白色のほかに、ピンクや赤色の花があり、朝咲いて夕方には萎む一日花です。フヨウの仲間で朝白く咲いて昼頃にピンク色に変わり夕方赤くなって萎む「スイフヨウ(酔芙蓉)」があります。撮影できましたら掲載します。夏に咲く花でも優雅な花の一つですね。
コリウスが咲き始めました。台風の影響で少し弱っていますが、小さな紫色をした花が咲いています。学名は「Coleus blumei」で、インドネシア原産のシソ科ヤマハッカ属の常緑多年草です。寒さに弱いので、暖かい地方以外は露地では冬に葉が落ちてしまいますから、園芸店では一年草扱いですね。和名を金襴紫蘇(キンランジソ)と言い、別名を錦紫蘇(ニシキジソ)とも言います。この名前でわかるとおり、葉が鮮やかな色をしており、観葉植物として楽しまれています。花は紫蘇の仲間らしく小さな花が房状に上に向って咲いてきます。葉の絢爛さから比べるといたって地味ですが、好きな花です。写真は7月16日朝自宅で撮影しました。
学名は「Justicia brandegeana」で、メキシコ原産のキツネノマゴ科、ジャスティシア属の常緑低木です。和名は「コエビソウ(小海老草)」で、英名はそのまま「Shrimp plant」です。花弁のように見える色のついた部分は苞(ほう)と言われるものが重なっているものです。厳密に言えば花を包む葉であり、花ではないですね。でもこれが海老の尾部胴体の部分に似て色も綺麗であることから、この名前が付いています。写真を拡大してご覧になるとわかりますが、苞の先端からベロを出したように花が伸びているのが確認できるでしょうか?珍しい花ですね。日当たりの良い場所に植えないと苞の色が薄緑色から赤く色づかないようですから、植える場所は十分に配慮しましょう。写真は近くの郵便局の花壇に植えられていたものを6月25日頃撮影したものです。花は、10~25℃くらいに保たれた場所では、年中楽しめるようです。園芸店では「Beloperone」として横文字のまま販売されているところもあります。
「オニユリ」と「コオニユリ」はとても似ているため、区別するのはなかなか難しいですが、葉の付け根に黒紫色をした「むかご」のような珠芽(しゅが)がついているかどうかで見分けることができると書かれていました。写真を良くご覧頂くとこの花には珠芽が付いていませんので「コオニユリ」だと思います。学名は「Lilium leichtlinii var. tigrinum」で、北海道から九州にかけて広く分布するユリ科ユリ属の多年草〔球根〕です。別名は「スゲユリ」とも言われます。野山の草原に自生し、濃いオレンジ色に黒っぽい斑点のある花弁は派手で、目だちます。花は7月頃から9月頃にかけて下のほうから順次咲きます。写真は7月14日に近所の畑に咲いていたものを撮影しました。雨にぬれたユリもなかなか綺麗です。球根は食用にされることでも知られています。
学名は「Calonyction aculeatum」で、熱帯アメリカが原産のヒルガオ科の蔓性一年草です。夕方から咲き始めて朝には萎んでしまいます。真っ白い花が月の明かりを受けてぼんやり見えるのはいかにも妖艶な感じがします。甘い香りが強く、夜行性の虫を惹き付けます。写真は数年前に自宅の庭に植えて鑑賞したときのものです。8月頃に撮影しています。花が終わると濃い赤紫色の毒々しい感じの実がなります。別名を「夕顔」ということもあるようですが、本来のユウガオは干瓢を作るウリ科の植物だそうです。
学名は「Calystegia japonica」で、ヒルガオ科、ヒルガオ属の蔓性の多年草です。我が国の北海道から九州にかけてほぼ全域に分布しています。和名は「朝顔」が早朝から咲くのに対して、昼に咲き夕方萎む花であることから「昼顔」と名づけられたものとされます。では・・夜咲く「夜顔」はあるのか?確かにあります。自宅で咲かせたものを次回掲載します。「昼顔」には「セイヨウヒルガオ」など似た花がありますが、写真でお解かりのように、「ヒルガオ」には、花弁の付け根に2枚の苞葉があること、葉の形が独特の形をしていることなどから区別できます。暑い夏の日に咲く薄紅色の花は、なんとなくうんざりしている気持ちを奮い立たせてくれます。根茎が横に伸びて繁殖しますので、一度畑などに植えると種を蒔かなくても毎年咲いてきます。写真は7月8日に近くの農園の片隅にあったものを撮影しました。
学名は「Cleome hassleriana」で、アメリカ大陸熱帯地方原産、フウチョウソウ科クレオメ属の一年草です。和名は「セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)」と言います。写真でお分かりのように一見、ちょうちょうが花にとまっているかと思わせる花です。7月から9月頃にかけて、白、ピンク、赤紫などの花が咲き、雄しべが花弁の外に長く突き出ているのが特徴です。日当たりが良い庭に植えている家庭も増えています。写真は7月11日に近くの農家の菜園で撮影しました。
学名は「Sanicula chinensis」で、日本各地の山林の木陰に自生しているセリ科、ウマノミツバ属の多年草です。花は6月頃から9月頃まで咲きます。草丈は普通の三つ葉よりやや大きい感じがしますが、山道を散策すれば見つかるかもしれません。牛久自然観察の森では説明板がありますので、直ぐにわかります。和名は三つ葉に似ているが、食用には向かず馬にでも食わせるような植物と言うことから命名されたようですが、草にしてみれば迷惑な名前ですね。小さくて白い花はとても可憐で綺麗です。写真は牛久自然観察の森で咲いているものを6月24日に撮影しました。
学名は「Liatris spicata」、北米東南部原産で、キク科リアトリス属の落葉性多年草(球根植物)です。木の花の特徴は、花が花穂の上から咲いてくることです。薄紫の花が上から咲いて穂状の花序がまっすぐ上に伸びて槍のように見えることから、「槍の穂」とも呼ばれています。また、キリンの長い首に花が咲いて頭に見えることから「キリンギク」とか、品種によっては葉が百合に似ていて花がアザミに似ていることから「ユリアザミ」とも呼ばれます。6月頃から咲き始めて9月頃まで咲いています。最近夏の花壇を彩る花として増えています。花言葉は、まっすぐ上に伸びる花序からでしょうか「向上心」だそうです。写真は7月7日に通りがかったお店の前で鉢植えされていたものを撮影しました。