毎年8月のお盆の頃つくば実験植物園の中で咲いています。北海道から九州にかけて広く分布するミソハギ科の多年草です。ミソハギに似ていますが、花序に短い繊毛があることで区分できるようです。夏のお盆の頃咲き、盆の飾り花として使われたり、薬効があることから薬用として使われたりするそうです。写真は8月17日に撮影しました。
つくば実験植物園で咲いていました。草丈が1.5m地度で高く、花の重さで倒れていました。九州西海岸と甑島に分布するユリ科の多年草です。鹿の子百合の変種と言われています。白色の6弁花に赤い斑点模様がある美しい花です。生育地では個体数が激減しており、絶滅危惧IB類(EN)に指定して保護されています。
つくば実験植物園の食の多様性展示区画でゴマの花が咲いていました。秋にはここで収穫した食材を使った行事もあるようです。食卓に並ぶ胡麻の花ですが、子供たちは観たこともない人が多く、夏休みには大勢の子供たちが観察に来ています。写真は8月16日に撮影しました。
食卓を飾る「ツルムラサキ」の花です。つくば実験植物園の食の植物展示区画で初めて見ました。説明によれば、東南アジア原産の栄養価の高い植物です。鳩茎を主に食用としますが、花も食べられるそうです。また、最近は鉢植えにして観葉植物として楽しむ人もいるようです。写真は8月17日に撮影しました。
つくば実験植物園の食の多様性展示区画で撮影しました。花が夕方咲くことからの名前のようですが、食物としては「カンピョウ」と言った方がわかりやすいと思います。丸い大きな果実が実っていました。花は残念ながら撮影できませんでしたが、蕾が見えると思います。夕方になると白い花を咲かせます。ウリ科のつる性1年草で、アフリカ~熱帯アジアが原産で平安時代に中国から伝来したと言われています。
つくば実験植物園で見かけました。日当たりの良い草原や河原に生育するマメ科の多年草です。説明によれば、本州中部では山地に、秋田県と九州南部では海岸付近の草地に生育すると記されていました。長い花柄の先端に薄紫色の花が房状に咲いています。
つくば実験植物園の中で見かけました。全草が有毒で十分気を付ける必要がある植物ですが、一方では古来、根の部分を薬用に使われたり、毒矢の先につけて狩りに使われたりしています。写真のように花のように見えるのは、萼片ですが、その形が舞楽の際被る鳥兜に似ていることからの和名です。東北地方から中部地方にかけての山の少し湿った草地た林縁に自生しています。また北海道から九州にかけて同族のトリカブトが生育していますので、夏から秋の花の時期によく識別しておく必要があるそうです。春先の若芽の頃はなかなかむ分けることができず、山菜として食べたりするとひどい目に合うとか。注意が必要ですね。花は写真のように少し青色がかった幻想的な色をしていました。写真は8月17日に撮影しました。
つくば実験植物園で撮影しました。草丈は1~1.5m程度で、薄いピンク~ピンク色の入った薄紫色の大きくない花(ゼニアオイの花に似ている)です。中央アジアや東ヨーロッパ地域原産で、和名は「ビロードアオイ」、英名は「マーシュマロー」と呼ばれます。名前でお分かりの通り、古来ヨーロッパでは若葉や種・花などをサラダなど食用にしてきました。甘味を持つ根の成分は、マシュマロの原料にされてきました。今は安いゼラチンを使うようですが、元来この植物の根が使われていたことを記憶に留めておきたいものです。
残暑が厳しい夏ですが、つくば実験植物園で見かけました。カヤツリグサ科の涼しげな花です。説明によれば、海岸に近い湿地に自生する大型の多年草で、草丈は大きいもので2mにも達するそうです。関東以西の本州・四国・九州及び朝鮮半島南部・中国に分布するようです。別名はシシキリガヤと言われ、葉の縁が鋭利で、イノシシも切るというたとえから名づけられていると記されていました。