鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

プリンスたちの『リチャードⅢ世』

2007-12-06 19:42:28 | Weblog
暖かな師走の一日。
先週の金曜日から土・日を挟んで、今日まで、毎月の如く、決算に追われて、ブログは、久しぶりな感じ。

気がつけば、12月の第一週も終わりに近づいていて、この分だと、今年が終わってしまうのも、
もうすぐかも知れません。

今年の初観劇は、1月4日の新橋演舞場。
劇団☆新感線『朧の森に棲む鬼』をセンターブロックの最前列で観るという快挙をなしとげました。
購入した抽選チケットが、手元に届いたとき、
『ああ、これで、来年の運は全部使い果たしたな・・・』
という思いが全身を貫きまして、予想どおり、今年は、ホント、水面下での苦労を多い年となりました。あれから・・・もう1年ですか・・・。

舞台に滝をつくり、雨を降らせ、ダイナミックな造形とそして、音楽。
主演は、市川染五郎さんでした。まあ、端正な顔の役者さんだこと。
ベースは、シェイクスピアの『リチャードⅢ世』で、このところ、シェイクスピアのご登場は、多いみたい。

同一の原作で、7月には、世田谷パブリックシアターで、野村萬斎さんの主演で、『国盗人』が上演されましたが、こちらもまた、秀逸。

両作品とも、和風のアレンジでしたが、シェイクスピアと狂言・歌舞伎というのは、相性がよいようで、とても興味深くて、ワクワクするような舞台でした。

新感線の『動』(市川染五郎さん)的な舞台に対して、野村萬斎さんの『静寂』、古典芸能の世界の両雄の個性が見事表現された舞台となったようです。

すごいですね・・・。歌舞伎界と狂言界の二大プリンスが同じ年に同じ作品で、見られた年だったんだ・・・今年は・・・。