鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

本当に『美しいもの』は、隠したほうがいい・・・。

2012-06-15 22:55:20 | Weblog
くもりがち時々差し込む光は、夏。


今年の4月から、工場内を移動するときには、直接(現場)部門の社員は、もちろんだけれど、間接(設計・スタッフ・事務)部門の社員もヘルメットを着用することになった。
先の震災の教訓で、災害時の避難の際にも、着用できるという安全面でのメリットがあるらしい。

ヘルメット・・・か・・・。
ヘルメス(マーキュリー)の羽のついたヘルメットなら、可愛いのになぁ・・・。

私は、コレが、全く似合わない。
窮屈だし、頭が小さいせいか、下を向くと、モロにずり落ちてくる(コレは、バックに調整ベルトがあるのを知らずにいて、後に、ズリ落ちないように調整の仕方を教えていただいた)。
民話の鉢かつぎ姫ってのが、あるけれど、鉢をかぶっているようなんだな・・・コレが・・・。
最も、私は、今年の1月から、部署異動になって、現場へ行く業務がなくなったので、半年間で、3度くらいしか被っていない。

さて、ヘルメットで、思い出したのが、鉢かつぎ姫・・・。
観音さまのお導きで、鉢をかぶせられ、取ることができなくなってしまった。
結構、不幸続きで、継母に追い出され、失望し、入水自殺を試みるも、鉢のおかげで、溺れることなく、お公家さんに助けられて、お屋敷で、下働きをすることになる。
このお公家さんのちの息子さんに見初められたものの、公家のみなさんは、貧しい下女で、しかも、鉢をかぶった女ってことで、大反対。息子を諦めさせようと、息子の兄たちの嫁と、嫁くらべをさせられることになった・・・その前の晩、頭の鉢がパックリ割れて、姫様の美しいお顔があらわに。
それで、幸せに暮らしましたとさ・・・。

・・・美しいものは、隠すのに限る・・・。

ヘルメットで目深に隠されているけれど、それが、また美しい・・・。
現場で、仕事をするオトコは、カッコいいのである。

これ見よがしに、露出する街中の女に、美しいひとは、少ない。
全部見えるとつまらないし、アラ探しもたやすい。

美しいものは、隠すものだし、隠れるものなのだ・・・。そして、隠れてはいても、美しいのだ。
美しいから、敢て、存在をアピールする必要もない。
地中にあって、磨かれる前のダイヤモンド、ルビー、サファイアは、最たるもの。

母貝が抱く真珠も隠されたものだ。

ヴェールで顔を覆ったイスラムの女も美しい。