鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

夏の風

2012-06-30 22:50:39 | Weblog
午前中は、雲が多めながらも、午後になって、日差し復活。
15時には、室内気温30℃にあとわずかで、届きそうな暑さ。
それでも、乾いた風が、木々の間を通り抜けて、サワサワ・・・と揺さぶる音を聞いていると、やはり、まだ、本来の夏には、時間がありそうな・・・猶予のあるような1日。

今日で、2012年の前半が終了。

企業でも、ファースト・クォーター(第一四半期)の終了で、今年後半を占う上でのデータ収集・解析などの結果から、需要・生産計画などの見直しなども、行われている時期でもあるのだろう。

私的なことでは、仕事は、落ち着きを取り戻した感もあって、吸収合併による再編・再編・再編と続いた一連の流れが、一息ついたのかな・・・と思っていた。
・・・思っていただけで、実際に、6月末での人事異動、新組織の編成など、私の周囲では、更に、急速な動きが出てきた・・・ような気がする。
去年までは、火中の栗を拾わされた・・・というか、本人の意図していないところで、急な動きがあって、あれよ・・・あれよ・・・と言う間に、流されていた・・・ような気がしている。

世の中・・・天体の動き、時間の流れに象徴されるように、ひとところに、留まっていることは、ないのだなぁ・・・と思うものの・・・。

基本的には、私は、何一つ、変わっていないような気がする。
・・・いや・・・変わってはいる・・・まわりを取り巻く環境だとか、ヒトだとか・・・。
けれども、根本の自分は、何故か、周囲から、取り残されているだけなのだ・・・。

・・・しかし、自分の気づかないところで、もしかすると、何かが変わってきているのかもしれない。
目にみえない、数字には、できない・・・そんな緩い速度で。

行く川のながれは、絶えずして、しかも本の水にあらず。
よどみにうかぶ、うたかたは、かつ消えかむすびけしてひさしくとどまることなし。

方丈記の一節をふと思い出す。

変化しないように、怠惰で、退屈で、つまらない日常でも、もしかすると、あっという間に崩れ落ちて、或る日、全く、目の前からなくなるのかもしれない・・・。

今・・・通り抜けていく夏の風も・・・触れられるのは、ほんの一瞬。