鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

怨霊考:原発怨霊・・・荒ぶる神に平安を・・・

2012-08-13 22:53:53 | Weblog
厳しい暑さ戻る。


丁度、一週間前に、『生霊』について、アレコレと書いてみた。
ちっとも、涼しくは、ならなかったけれど・・・。

似て非なるものに、『怨霊』というものがある。
生霊は、生きている人の身体から抜け出るもの・・・怨霊は、既に、この世に亡きひとの怨み・・・たぶん、そのヘンが最も違うところなのだろうと、勝手に思っているのだけれども。
そして、『生霊』の対象が、対個人的であるのに対して、『怨霊』は、国家レベル・・・というか、個人を超えた怨みのため、その怨念のパワーがケタハズレ・・・という点にあるのかもしれない。

平将門、菅原道真、崇徳上皇・・・このあたりの怨霊は、鎮魂が、難しかったようで、怨霊から、神へ転移させて初めて、災いが、鎮火するというか・・・。

上記の御三方は、はるか、平安時代の方々なれど、現代社会にこの『怨霊』は、存在するのだろうか・・・ということになれば、

へっ・・・?もう21世紀だぜ?怨霊・・・?ありえねぇ~~~!!!!!

・・・ところが・・・。

荒ぶる神は、現代にも、いるのである。
その名も、
『福島第一、二原発』
・・・耐久年数を10年以上超えても、労働させられて、相当ヤバかったのに、老骨?にムチ打って、電気を作り続けた・・・にも・・・関わらず、一度、不具合が起こると、人々は、彼(←原発のことです)を、忌み嫌った。放射線をまき散らす汚らわしき存在だと・・・。
あんなに、世の中のために働いたのに。これでは、怨霊になるしかないだろう・・・。

上記の原発に関する記載は、『呪いの時代:内田樹・著』にある。

今こそ、原発を、神の位置まで、まつりあげ、神として鎮魂すべきである。
そして、その神の恩恵を受けたのに、忌み嫌うのは、やめて、ひたすら、原発の怨念を沈めて、静かに眠らせてあげるべきなのだ。

半世紀以上前、アメリカは、日本に、人類初の原子爆弾を投下した。
HIROSHIMA,NAGASAKIは、原爆の怨霊で満ち溢れた・・・。

そして、FUKUSHIMAも・・・きちんと鎮魂されなければ、意味がない・・・。