鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

『舞台 十三人の刺客』

2012-08-16 02:54:29 | Weblog
昨日は、赤坂ACTシアターに『舞台・十三人の刺客』を観劇に。

この公演は、チケット先行予約販売日を忘れてしまい・・・暫くたってから、思い出して、購入したのですが、購入後、急遽、『WOWWOW』の録画で、カメラが入るので、座席を交換してほしいとのチケット販売元プロモーターからの電話があって、座席チェンジをOKしたものの、そのチケットが、なかなか送られてこない・・・公演1週間前になっても、音沙汰なしなので、連絡をしてみたところ、『チケットの発送が止まってまして・・・。当日、劇場窓口で、交換可能ですが・・・。』
と甚だ、無責任な対応でした・・・で、観劇どうしようか・・・コレで、つまらなかったら、目もあてらんないよなぁ・・・と思いながらも、出演者が、高橋克典さん、坂口憲二さんといったカッコイイ俳優さんだったので、暑いけれど、でかけることにしました。

上演時間[休憩含め]3時間10分。
端正な時代劇に仕上がっておりました。

実は、導入部の島田新左衛門(高橋克典さん)と鬼頭半兵ヱ(坂口憲二さん)の殺陣のシーンは、やはり、時代劇の役者さんとは、ちょっと違う・・・こなれてない感があって、この先どうだろうか・・・と思ったのですが、物語の展開の面白さに、ぐいぐい引き込まれていきました。

暴君・松平斉韶(袴田吉彦さん)暗殺の密命を受けた直参旗本目付役の島田新左衛門に命を預けた12人の刺客達。

迎え討つは、かつての親友・明石藩側用人・鬼頭半兵ヱ。
お互いを知り尽くしたかつての親友同士が、敵味方に分かれ、死闘を続ける。
特に、終局の30分に及ぶ、暗殺シーンは、もう体力勝負といったところ。
今日の演出マキノノゾミさんは、かつて『浪人街』というお芝居を手掛けたと思いますが、あの殺陣も凄かったです。

難を言えば、前半、半兵ヱ役の坂口さんの声が枯れてしまい、セリフが、全く通らなかったこと。
舞台も終盤を迎え、疲れもでたのか・・・。体調不良なのか・・・。
役者としての技量が問われるところです。とにかく、役者は、いち声、に姿・・・と言われるくらい、セリフが大事。コレができないことには、お話にならない。途中から、無事、復旧したようで、ホッとしましたが・・・。

西岡徳馬さん(倉永佐平太役)、山口馬木也さん(平山九十郎役)、花王おさむさん(石塚平左衛門役)・・・絶品です。本当に上手い。見ていて安心する・・・。

暴君役の袴田さんは、屈折したお殿様を好演・・・今夜は、綺麗処と4Pですかい?って、そんな感じも出てましたかね?

島田新左衛門の甥の新六郎(川村陽介さん)、小倉庄次郎(庄野崎謙さん)、出口源四郎(水橋研二さん)と若くて可愛い役者さんも、揃ってました。

いや・・・ほんと、久々に、純粋な時代劇の楽しさを堪能しました。