昨日、俳優の今井雅之さんが、大腸癌で、闘病中であるということを知った。
状態があまりよくないようで、舞台『The Winds of God』を、末期癌のため降板したことへの会見だった。
『The Winds of God』
太平洋戦争の末期にタイムスリップしてしまったチンピラふたり。
特攻部隊へ配属されてしまう。
戦争終結の当日・・・特攻命令がでるが・・・。
初演は、27年前で、その後、何度も上演され、テレビドラマ、映画にもなった作品で、脚本・出演ともに今井氏。
私は、舞台を二度ほど見たけれど、サンシャイン劇場と伊國屋サザンシアター?だったような気がする(違うかもしれない)。
全力で、自転車を漕ぐふたりのチンピラ。
『No, More WAR ! 』
今井さんは、舞台の最後に叫ぶ。
今井雅之さんは、自衛隊の出身で、体力には自信のある方だった。
会見では、痩せて細ってしまい、声もあまり出ないとのことで、病院を転々とされ、余命1日、3週間と言われ(各病院の医師の見解が、違うらしい)、現在は、抗癌剤治療を行っているようだ。
いまや、癌は、ふたりにひとりが罹る病気だというけれど(生命保険会社の宣伝文句だ)、原発の影響などもあり、やがて、国民総ガン患者ということになる・・・かもしれない???
会見の様子だと、治癒の見込みも少ないらしいけれど、たとえ、舞台に復帰できなくても、脚本を書いたりして、まだまだ活躍していただきたいと願うばかりである。
今更、気付いたことだけれど、タイトルの『The Winds of God』は、『カミカゼ』ということで、あ
あ、あの神風なのか・・・と、本当に、今更ながら思った始末。
気が付くのが、本当に遅い。
(因みに、神の風かと思っていたけれど、カミカゼは、もうひとつの単語として、一人歩きしてしまった感がある。2001年の同時多発テロで、KAMIKAZE ATTACK(特攻?)という見出しが、紙面を踊ったのだけれど、特攻=カミカゼ・アタックとテロでは、全く意味が違うような気がする。イスラム教徒には、聖戦=ジハードだし、アメリカ人にとっては、やってることは、同じか・・・?)