昨日(5日)の日曜日、春霞の中、久々の観劇で、都内へ。
ミュージカルの演出では、日本屈指の宮本亜門さん、歌舞伎役者の片岡愛之助さんが、ブロードウェイ・ミュージカルを換骨奪胎し、お江戸を舞台に、コメディ捲くる・・・という・・・。
片岡愛之助さん演じる薬問屋・布袋屋の丁稚・丁吉が、若旦那の比呂(内博貴さん)の恋の手助けをすることになりますが、アチコチ混線のドタバタを描きます。
何本も見た訳ではないのですが、いつもスピード感のある宮本亜門さんの演出が、スローダウンしていて、場面展開が殆どありませんでした。
たぶん・・・そういうストーリーなんでしょう。本家ブロードウェイの脚本が。
お江戸の薬問屋・布袋屋を中心に、お隣の遊郭・澤野屋、双子を誘拐され、捜索に出掛けて20年留守にしている川端家の3軒の家が登場するのみです。
ドタバタしているものの・・・。
決定的な笑いは、片岡愛之助さんの実生活?を彷彿させるセリフのみかな?
こういう演出家だったかなぁ???宮本亜門さんって。
(シモネタ?っていうか・・・お隣が、遊郭だから、仕方がないのだけれど・・・)
演出・脚本・訳詞を、全て、手掛けているようなのですが。
宮本亜門・・・といえば、私は、『メアリ・スチュワート』のストレート・プレイが印象に残っていて、麻実れいさん、白石加代子さんの舞台をどうしても思い出してしまいます。
かなり昔ですし、ミュージカルとストレート・プレイでは、演出方法も違うと思うので、比較にはならないと思いますが、『トゥーランドット』なども印象に残るものでした。
やはり・・・コメディ・・・ドタバタは、落ちるというか・・・。
主演の片岡愛之助さんは、去年の大河ドラマで、大谷吉継役で出演されていましたが、どうしても時代劇では、貫録?みたいなものが足りてない堺雅人さん、山本耕史さんと比較して、重厚な趣があって、流石、歌舞伎役者は違うなぁ・・・と思っておりましたところ、今度は、ミュージカルコメディ。
もともと二枚目の美男さん。プライベートでも、数々?の女優さんとの噂の絶えない役者さんですから、こういう役柄もこなせるのでしょう。しかし、いかんせん、愛之助さんは、二枚目の域をでないようです。コメディ向きではないのかも・・・???
舞台最後には、演舞場名物?宙乗りもこなされています。
そうね・・・歌舞伎役者は、トンボ切れないと・・・体操選手並みに???宙乗りは、お手のものでしょうか。
なんのかんの・・・と、ちょっと歯切れの悪いレヴューになってしまったのは、55%引きのチケットだったんで、あまり文句は、言えないって言うか・・・お値段のわりには、お得感があったというか・・・それなりに楽しめたというか・・・。
でも・・・ブロードウェイ版を、江戸版にしなくても・・・。たぶん、歌舞伎役者・片岡愛之助起用により、江戸版に書き換えたのでしょうと想像しているのですが・・・。