鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

春休み・ノスタルジックなドラマ舘・第三夜『犬神家の一族・古谷一行(TBS1977年)版』

2017-03-24 01:01:05 | TV・ドラマ

東京、桜の開花のニュース。


1976年鳴り物入りで、始まった角川映画第一弾。

それ以降、小説とタイアップして次々にヒット作を飛ばしていった角川春樹事務所の第一作目が、石坂浩二さんが、名探偵金田一耕助を演じた『犬神家の一族』。

そのあとも森村誠一(人間の証明)、小松左京(復活の日)、大藪春彦(汚れた英雄)、筒井康隆(時をかける少女)、半村良(戦国自衛隊)他、赤川次郎、森村桂、片岡義男・・・などなどのベスト・セラー作品が次々と映画化されて、

『見てから読むか、読んでからみるか』

のキャッチコピーが、日本中を踊りまくった時代でもありました。

そして、その時代書かれた(或いは映像化された)作品は、現在でも、何度かリメイクされているようです。
(・・・たぶんそれなので、春休みには、過去の作品がみたくなったりするのかもしれませんね)


その先駆け。
横溝作品においても、3本の指に入る作品でしたね。

映画では、モノ凄い存在感だった大女優・高峰三枝子さんの犬神松子役。
TBS1978年版では、京マチ子さんが演じていらっしゃいました。

お二人とも妖気漂う犬神松子でしたね~~~。

ああいう昭和中期頃の大財閥の婦人を演じることができる女優さんって、現在だと誰でしょうかね?

佐清さん27歳(くらいだったかと思いますが?)その母親であれば、45歳から55歳くらいで・・・もちろん、実年齢は、60歳でも70歳でも構わないのですが・・・?
思い浮かばないのですが、今のミドルからシニアにかけての女性は、犬神松子の時代の年齢からは、随分若い感じがします。なので、適役が、見つからないのかも?

大財閥の遺産相続に関わる殺人事件。

10億円の遺産(・・・昭和20年代の10億ですから・・・現在だと・・・いくらぐらいでしょうか?100億とか、1000億とかの単位でしょうか?)の相続をめぐり、相続人が次々に殺害されていく・・・ように作られた遺言状をめぐり、謎の復員兵、仮面の第一相続人。

犬神って苗字からして、なにやら、おどろおどろしい雰囲気満載です。

映画では、その後、国際的に活躍される島田陽子さんの起用でしたが、テレビ版の珠代さんは、ちと地味だったかな?
服装もなんだか、少女趣味だったし。

犬神佐清役は、田村三兄弟の田村亮さん。
おにいさんの田村正和さんでも行けたかも?

少し細身すぎて、綺麗過ぎたか・・・当時の正和さんだと・・・というより、キャラ違いかもな?
(関係ないけれど、眠狂四郎を演じた田村正和さんを初めて、テレビで、みたとき、こんなに美しい男性がこの世に存在するのか・・・と思ったくらいで。そのあとは、GACKTさんが、舞台で演じられていましたね)

凄惨な殺人があったわりには、最後は、なんとなくハッピーエンド?的終わり方でしたが。

相続する財産の無い私などには、よくわかりませんが、大財閥の相続人って、命に係わることって多いのでしょうかね?