鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

京の蛍火

2017-11-04 23:58:26 | 演劇・映画
連休中日。

本日は、午後から、明治座へ『京の蛍火』を観劇に。

貸切りの割引チケット。

A席より安い価格で、S席での観劇となりました。


わかきゑふさんが、明治座で演出する・・・というので、観たくなりました。

下北沢と大阪が、メインの劇団・リリパット・アーミー主宰のわかきさんですが、明治座の演出ということで、関西独特の所謂
『シモネタ』は、ありませんでした。

明治座のお客さんは、ハイソなミドルとシルバーという年齢層だし、わかきさんとしては、大人し目の演出になったようです。


幕末。

勤王の志士たちの討幕活動を影から支えた京都・伏見の『寺田屋』の敏腕?女将・お登勢(黒木瞳さん)と、典型的な京の若旦那・伊助(筧利夫さん)の物語。

彦根から嫁いだお登勢を待ってきたものは、情け容赦ない姑・小姑の嫁いびり。
大人しく控えめながら、姑からのイビリで、鍛えられた商才を発揮し、寺田屋を切り盛りしていきます。
夫は、異常な掃除好きで、浄瑠璃しか興味がなく、家業を母と嫁に任せて、極楽とんぼ。

お登勢が、輝きを増すのは、伊助という影があるから・・・そんな不思議な夫婦の関係を、黒木さん&筧さんが、しっとりと演じていきます。

フィナーレは、舞台写真撮影OKの歌とダンスで、わかき・リリパットアーミーの色が出てきた・・・といった感じでした。

↓上手く映らなかったのですが、雰囲気だけでも・・・。


黒木瞳さんは、そろそろアラ還だと思いますが、年齢に負けない美しさ。

花道を通る姿は、とても美しかったです。

裾引きの着物も上品でした。

物語は、織田作之助『蛍』、司馬遼太郎『竜馬がゆく』を、演出家のわかきゑふさんが、脚本に。

リリパットアーミーとは、違う意味での商業演劇へのステップとなる舞台となったようです。