鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

時価②~消えゆく時間の価値

2017-11-26 23:53:50 | 社会・経済

おだやかに晴れて暖かい日曜日。


時価・・・というのは、その瞬間の値段ということで、この値段は、刻々と変動する・・・ということで、お鮨の高級素材などは、別にしても、食材などが、毎日価格変動しては、飲食店の経営は、難しくなることでしょう。

不漁で、漁獲高が、変動するお鮨などは、仕方がないとしても、雨続きで、野菜高騰だったのは、数か月前ですし、輸入農産物なども、気象変動の影響をダイレクトに受けるものでしょう。

数日前、購入予約をしたブローチですが、価格が、60%値上がりしてからは、完売(売り切れ)は、まだでていませんでした。

数日前だったら、販売予約の画面に切り替わって、早い時で、15分、遅くとも、当日中には、売り切れのため、購入手続きができなくなっておりました。

やはり・・・1000円くらいが、妥当だったのではないか・・・と思います。
購買価格の上限が、1000円くらいで、1000円越えるなら、要らない・・・ということになるのでしょうか(・・・でも、明日はわからないな・・・入荷数が本当に少ないようなので)。

ショップ側としては、もう少し、緩やかに、購入希望者に気づかれない様、段階を踏んで、上げて行けばよかったのではないかと、余計なお世話ですが・・・。


ネットショップの集客は、全国規模。リアルショップの比でないことは、あきらかです。
遠くて買いに行けないお店でも、インターネットを繋げる環境であれば、何でも買える。


希少なものでも、(お金さえ支払えば)、買えないもののほうが、少ないのかもしれません。
特に、コレクターというひとたちは、その『モノ』を、自分の手中に収めるのが趣味ですから。

そう言う点が、日常使うモノ、食べるモノ・・・などとは、価格の変動が激しいのは、当然なのかもしれません。

ライヴやコンサート、演劇などのチケットも、やはり、時価で、その公演の座席を抑えるのに、オークションなどでは、通常販売価格の5倍、10倍は、当たり前・・・。

公演当日、何らかのアクシデント(病気、事故)などにあって、公演に行けなくなれば、そのチケットの価値は、たちまち『ゼロ』になってしまいますが・・・そいういうことは、入手前には、あまり考えませんね。
(最近は、公演に行けなくなったときのための保険みたいなのがあって、保険をかけておけば、購入代金の半分くらい戻ってくる・・・というものも出てきました。もっとも、チケット券の購入者に限り、額面に限られますが)。

コンサート・ライヴ・演劇・・・などという娯楽にして、或る意味、ギャンブル的な・・・運みたいなものに左右される・・・。

希少価値だからこそ、時価が発生し、そして、やがて消えて行く・・・。

お鮨の時価の鮑も食べる瞬間と食べている途中と、食べた後の満足感が消えればその役目は終わります。

要するに、満足できる時間の値段が・・・時価なんでしょうか?

・・・だとしたら、私の850円で購入したブローチは、時価という概念からは外れて、単に、少しだけ、得をした(1350円で買わなくてよかった)・・・という・・・小さな満足感にすぎなかったのかもしれませんし、1000円以上の価値は、なかった・・・という結論に収束していった・・・だだ、それそれだけ・・・だったのかもしれません。