昨日(27日)は、子供の頃、仲良しだったひとつ年下のM美ちゃんのお誕生日でした。
もう数十年も昔の話です。
お誕生会のプレゼントを買うために、学校が終わった午後3時半頃、家に戻り、駅前の商店街を、ウロウロして、プレゼントを選んでいたのですが、なかなか決まらず・・・(というよりは、お小遣いの金額に見合うものがなくて、気に入ったものがあれば、値段が折り合わず)いろいろなお店を見て回りました。
北風の吹く街中の日暮は、早くて。
西の空はオレンジ色に染まって、もうあたりがすっかり暗くなっていたのに、プレゼントは、決まらない・・・。
早く決めなくちゃ・・・。
早く決めなくちゃ・・・。
そんな焦る思いの中、小学生が、暮れゆく街中をひとり、ウロウロしていたのです。
そのときの焦りは、初冬の日暮の心細さ。
風の冷たさ。
足早に沈みゆく太陽は、どんどんチカラを失くしていくようで。
なんとなく、寂しくなってしまいました。
結局のところ、小さなガラスの動物の置物を買ったような記憶があります。
M美ちゃんの家に着いたのは、もう真っ暗な5時を過ぎていました。
M美ちゃんと私の家は、徒歩で1分くらいでした(・・・生まれたときは、お隣同志で、引っ越ししたあとは、同じ社宅の鉄筋コンクリート3階建てのアパートでした)。
ケーキと、M美ちゃんのお母さんが、作ってくれた(子供のお誕生日の定番?の)チラシ寿司を御馳走になりました。
ゲンキンな私は、ケーキを御馳走になると、さっきまで、街中をウロウロしていた心細さ、寂しさ、切なさ・・・といった感情は、一瞬で吹き飛んでしまっていました。
そんな思いでのある日です。
庭のモミジも、もう終盤。
赤い色も大分、失せて、枯れかかってきました。
(↑紅葉自体は、巧く撮れなかったのですが、楓の赤と橡の黄色、空の青さ・・・せめて色だけでも・・・)
冬の扉は、既に、ノックされて、冬の世界に足を踏み入れたような・・・そんな日々です。