薄曇りながら、今日も暑い一日。
昨日・・・数年間試用していなかった母のラジオが、触ってもいないのに、突然、音が鳴りだして、ちょっと驚いた。
トランジスタ・ラジオは、母の居室から、4個出てきた。
見つけたときに確認したけれど、どれも電源が、入らなかった。
音が鳴りだしたのは、画像右下の黒いカバーのついたSony製のラジオ。
電源スイッチのところに、ちょっと電池の液漏れ?みたいな感じのシミがついていた。
同じような薄型ラジオ2個。
厚みのある普通のトランジスタ・ラジオ2個。
夜が明けて、電池の入れ替えなどして、通電するかどうか確認してみたところ、ピンク色のラジオ以外は、全て、電源が入って、受信可能状態だった。
このラジオたちは、母が、まだ動けて、幾分、聴力があった頃、使っていたもので、庭の草むしりや、眠れない夜や早朝に聞いていたのだった。
一番新しいのが、ピンク色のデジタル式のラジオだけれど、母は、デジタルには、馴染まず、一度か二度使っただけで、コレは、電池の腐食により、通電しない状態だった。
母は、まだこの家に居るのかもしれない。
もしかしたら、死んだということを自覚していないのかも?
幽霊でもいいから、もう一度、会いたい。
『私は、ここにいるよ。』
そんな感じで、ラジオで、知らせてくれたのかな?
・・・でも、私には、ラジオの音しか聞こえないよ。
何が言いたいんだろう?
死ぬのをアレ程、怖がっていて、施設や病院では、死にたくない・・・と言っていて、その願望?が、叶って、早朝、寝床から起き出して、ストーブと炬燵とテレビを点けて、炬燵に入って、座椅子に持たれ、眠るように、死んでしまった。
まだ、5か月しか経っていないのに・・・。
初盆迄、あと2日。
お帰りなさい・・・なのかな。
それとも、ずっと居たのかな?