良く晴れた真夏日。残暑続く・・・。
秋の訪れは、少し遅れているようだけれど、明日(5日)から、気温が一気に下がっていき、週末は、11月並み・・・で、最低気温も10℃前後を推移するという現在の予報。
2週間連続で、美術館巡りをしたけれど、いつも思うのは、展示室の監視員さん。
展示室の片隅の椅子に座り(或いは、立って)、来館者が、作品に危害を及ぼさないか、或いは、マナー違反をしないか・・・などと、監視するお仕事。
誰もいなければ、アクビのひとつもいいけれど、押すな押すな黒山の人だかり・・・なんてときは、神経を使うし、ひとりかふたりの来館者のときは、なんだか、こちらも気を使ってしまう。
飴やガムなど食べていると、ティッシュペーパーを差し出され、館内は飲食禁止ですの旨を伝えねばならない。
私は、たぶん・・・5分座っているのも苦痛だと思う。何もせず、ただ、ヒトの動向を注視する・・・ということが、出来ないから。
この件(くだり)は、以前の拙なこのブロク内でも既出なんだけれど、美術館を訪れるたびに、監視員には、絶対になれない・・・と思ってしまう。
宇都宮美術館最大の目玉・・・ルネ・マグリットの大家族・・・(使いまわしですみません)
この絵のすぐ隣に監視員さんが、イスに座っていた。
私が絵の前に立ち、絵に挨拶(心の中で)して、暫く、じっと眺めていたのだけれど、やはり人の気配って、凄く気になる。
だって、私と監視員さんの間は、1mないんだもの・・・。
もう少し真ん中に展示してくれるか、監視場所を変えてほしい・・・と思って、心行くまで、再会を楽しめなかった。
この『大家族』、25年前のオープン前(1996年)に、6億円で、購入ということだけれど、1963年製作の比較的新しい絵画で、この6億円って、高いのか安いのか・・・私にはわからない。税金なんだよな・・・コレ。
因みに、フェルメールは、1630年から1675年の作品の落札価格は、10億円前後・・・。
まあ、絵画の価値は、買う人が、決めるのだろうけれど、現代アートというか、イラストというか・・・かのFF(ファイナルファンタジー)の天野喜孝のリトグラフでも、数千万円するものもあるそうで、原画だとやはり億?という話(真偽は知らない)を聞いたこともあるので、ルネ・マグリットが、6億でも不思議はないか・・・今は円安だから、もっと値も上がっているのだろうか・・・。
あり得ない話だけれど、もし、美術館が、私にこの『大家族』をプレゼント?してくれると言っても、私は、受け取らない。
飾る場所、管理が、まず無理。温度・湿度調整の失敗で、カビは免れないだろうし、退色やシミなどの発生、絵具のひび割れ・・・様々なメンテナンスは、専門家でないと出来ようはずがない。
かの日本画の上村松園などは、あの透明感のある画面を構築するのに、通常より薄塗りとなり、すぐに劣化する・・・という記述を読んだことがある。
美術修復家泣かせの画家のひとりなのかも・・・。
亡き母は、元気な頃、美術館巡りをしていた。
バス・ツアーなどにもよく参加していて、ミュージアム・ショップで、よく絵葉書なんか、買ってきた。
筆まめで、字の上手い母から、絵葉書を貰ったひとは、嬉しかったんじゃないかな・・・と思うけれど、受け取った方は、迷惑だったかも。
母が亡くなって、私は、親戚や知人に葉書や手紙を書いたけれど、存外、手紙などは、迷惑なんだろう電話で、御礼が来るだけだった。
母が筆まめ過ぎたんだね。
ミュージアム・ショップで母が買ってきた絵葉書は、僅かに残ってるだけで、絵の趣味は、合わないから、捨ててしまうかな・・・と思いつつ1年以上過ぎてしまった。