昨日(14日)は、早朝(4時頃)から、遠雷の音がして、時折、ザーっと音を立てて、シャワーのような雨が降っていた。
夕方から、蛍狩りに行く予定だったので、これは、延期だろうか・・・と思いながら、土曜日よりも、幾分涼しく、凌ぎ易い日曜日を迎えた。
去年の7月。
那須塩原へ、蛍狩りに出かけて、今年もまた蛍がみたい・・・と、相方に希望を述べた。
関東地方では、6月が蛍のピークで、7月になると、山間部か、東北地方などが見頃となるようだった。
今年もそろそろ蛍のシーズン到来である。
来月もまた那須塩原に行く計画を立てていた矢先であった。
そんなことを言っていたら、相方が、我が居住地より、1時間前後で到達できるであろう県西の山里で『ホタルまつり』なるイヴェントが行われるらしい・・・という情報を掴んできた。
情報の根拠は、相方の会社の取引先の会社に面する国道の看板であった。
看板というよりは、手作りの案内板と言った方が正しい。
『・・・という訳で、今年の蛍狩り第一弾は、ココにいきましょう。ホタルまつり。13日と14日の二日間の開
催なので、14日の日曜日ね。』
一応、『ホタルまつり』のイヴェント元である町立のHPで情報を確認するも、コレといって情報らしい情報もなく、ただまつりの開催期間と地図、屋台の出店と、公民館で、蕎麦が食べられる・・・ということだけだった。
17時に待ち合わせをして、ホタルまつり会場へ。
国道沿いに、『ホタルまつり』と書かれた看板があって、その看板を曲がると、狭い道なりに田んぼがあって、町のオジさんたちが、駐車場へ車の誘導をしている。
10台前後の既に車が止まっていた。
その先は、車両進入禁止となっている。
蛍狩りの会場らしき、小さな川の向こうには、焼きそば、鮎の塩焼き、焼き団子、カキ氷などの屋台が出店していて、売り子は、中学生とおぼしき少年少女、その保護者・・・。
オカリナの演奏会。
もしかすると・・・コレは、『ホタルまつり』と銘打った町内会のお祭りなのでは・・・?
公民館で、地産の蕎麦粉で打った蕎麦を頂く。
蕎麦を運んでくれたのは、小学生の男のコだった。
蕎麦をゆでているのは、地元のお母さん、おばあさんといった町内会の人たちのようである。
地元のひとに、聞いてみると、蛍は、20時くらいに飛び始める・・・ということであった。
夏至前のこの時期。なかなか暗くならない。
まだ19時にもならない時間帯。
『ホタルまつり』の行われている公民館、屋台の周辺を散策する。
なかなか暮れない薄暮の中をゆるゆると歩く。
一回りして、今度は、蛍の棲息する小さな川周辺を歩くことにする。
見た感じ・・・それ程、綺麗な川とは、思えないけれど、本当に蛍は、いるのだろうか・・・。
川の両側に細い道があって、花々が咲き乱れ、民家、田圃、畑が続く。
暫く、外出していなかったので、歩き疲れた。
上流の小さな橋の上で、あたりが暗くなるのを待つ。
次々とヒトが増えてきた。
20時少し前、川の橋に、ひとつぽっちりと閃光が見える。
『一番蛍ですね。』
それ一匹以外は、見当たらない。
暫くして、ふたつ、みっつと光始めたのが、やはり20時を過ぎてから。
上流から、下流に戻りながら、それでも、ところどころ、小さいけれど、強い光を放つ蛍が確認できた。
川面を飛ぶ蛍の光。
水面に映る蛍の幽玄な光。
この川沿いに住む民家の方の話だと、今年は、5月が暑かったので、蛍の孵化が早くて、ピークは、10日前だった・・・と開催関係者が、話しているのが、聞こえてきた。