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鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

映画:劇場版『きのう何食べた?』

2021-11-05 22:08:58 | 演劇・映画

小春日和。

穏やかな晩秋の週末。

劇場版『きのう何食べた?』を鑑賞。

 

テレビ東京で、ドラマ化され、2時間ドラマになったゲイ・カップルの1カ月の食費2万5千円。

原作は、男女逆転『大奥』のよしながふみ。

 

原作に忠実なドラマ構成で、特に、矢吹賢二役の内野聖陽の再現力は、驚異。

役者バカの異名通り、原作漫画からそっくりそのまま実写化された内野聖陽。

そのパートナーで主人公の筧史朗役の西島秀俊を引出す役回りの内野聖陽の演技力を改めて、認識できる作品となった。

 

食をテーマに、ふたりのゲイ・カップルに巻き起こる事件を絡め、本当の幸福とは何か?を問う原作者のよしなが自身の才気あふれる作品である。

 

大切なひとと食べる食事の幸福、一緒に居られる幸福、そして、いつか終わるであろう幸福。

自分達だけではなく、自分達と関わる家族、友人・・・究極には、全てのひとが、幸福であらんことを・・・。

何気ない日常のひとコマを切り取って、そこにある見逃してしまいそうな幸福感があちこちにちりばめられている。

 

それでも・・・やはり、美味しいものを作ること、食べること(或いは、食べることができること)、それが、一番理解しやすい幸福なのかも?

 

『きのう何食べた?』

それは、一番近い過去の一番幸せな時間を思い出させる幸福な時間。

 

 


清掃日和。

2021-11-04 22:14:52 | Weblog

ここ数日、晴天で暖かい穏やかな晩秋のお日和が続いています。

空気も乾いているので、少しづつ掃除などしておけば、年末になって、慌てふためくこともないかも・・・なんて思いながら。

それでも、階段などは、掃除機をかけて、水拭きしても、数日で、薄っすらとホコリや塵が。

 

そんなこんなで、今日は、不燃物ゴミの回収日だったので、食器棚の(たぶん、もう使わないであろう)陶器の食器類やら、壊れた掛け時計、キッチンのシンク下の抽斗に母が、ため込んだ、金属製のスプーンだの、錆びついた包丁だの・・・そんなものを捨てました。

いろいろあったなぁ・・・鬼おろしとか、栗向きナイフとか、金属タワシとか・・・。

そんなものも処分。

 

キッチンのフローリング床の掃除。

玄関の掃き出し。

勝手口のドア掃除。

 

一日1か所だけ、出来る範囲で、掃除をしているけれど、ちっとも綺麗にならないのは、やはり家屋が古いせいですかね???

 

秋の日の清掃日和。

掃除ばかりしていた訳ではないけれど、午後3時過ぎて、洗濯物など取り込むために、ベランダに出ると、もう夕方の気配。

秋・・・というか、初冬というか・・・日暮れが、早くなってきて。

日暮れが早いと、なんだか、悲しい。

去年の秋には、母が居たのに・・・。

まだまだ喪中でした。

 

 


文化の日・晴れの特異日

2021-11-03 21:44:46 | Weblog

穏やかに晴れた爽やかな文化の日。

11月3日は、晴れの特異日だそう・・・。

 

今を去ること・・・31年前の今日も、お天気は良かった(と記憶している。細部の記憶は、無いのだけれど)。

自宅での葬儀を、11月5日の日曜日に、行いたいと町内会にお願いしたところ、4日の土曜日でないと困る・・・という意見があって、葬儀を行う我が家の意見は、何故か、却下された。

4日は、朝から大雨だった。

葬儀の日の雨は、涙雨だから・・・と言うけれど、土砂降りだった。

(日頃の行いが悪かったんだろうか?)

 

参列の方々も大変だっただろう。

 

何かの罰ゲームか・・・とさえ思った。

 

去年、今年と、新型肺炎の流行で、お通夜などは、行わない一日葬、最小限の人数で行う家族葬が、主流となっているようだった。

新聞に載せるお悔やみ情報なども、家族葬につき、参列はご遠慮・・・などと但し書きをしたり、葬儀場は空欄だったりする。

 

父の亡くなる1カ月前、祖母(・・・といっても血のつながりはない、祖父の後妻さん)の葬儀があって、たて続けだった。

 

それにつけても・・・。

30年前に比べると、葬儀も様変わりしつつあるのだなあ・・・と改めて思ったりで。

 

 


父の逝った日

2021-11-02 22:16:22 | Weblog

穏やかな晩秋。

 

今日は、父の32回目の命日。

31年前の今日。

派遣先のF通で、父の危篤の電話。

入院先のJ医大病院へ到着したときには、既に、父は、亡くなっていた。

亡くなってはいたけれど、死亡確認の前の延命処置のAEDは、ただのパフォーマンスだったのかもしれない。

 

私が、父の死を確認した。

・・・なんで、私なんだろう・・・父に疎まれていたのに。父が可愛がっていた兄や弟じゃないのだろう・・・。

そんなふうに思う。今更ながら・・・。

 

全然、悲しくもなんともなかった・・・ド薄情な娘であった。

 

父の寝かされた治療台のベッドに横には、洗面器1杯以上は、軽くあるであろう父の喀血を受けたガラスの容器が、置かれていて・・・。

そんなものが在ったのを覚えている。

肺からの出血だから、鮮血であった。

 

それから、あたふたと(記憶のないような)数日が過ぎて・・・。

 

ご近所のひと達の強い要望で、決まった葬儀の日は、朝からの大雨であった。

現在なら、新型コロナ肺炎で、少人数で、家族葬が普通になったけれど、32年前は、自宅で、葬儀を行ったのだった。

父は、退職してそれ程、経っていなかったから、会社関係の弔問客が多くて、記帳されたものをみると200名近かった・・・。

父は、63歳でこの世を去った。

早い死でもあったと思うけれど、自分の身体を大切にしなかったからもしれない。

 

58歳で、未亡人になった母は、その後の31年間を気儘に過ごせた。

自分自身の身体の不調ばかり見つめながら。

 

親ガチャで、ハズレを引いた。

そう思うしかない・・・穏やかな晩秋。

父の逝った日。

 

 

 


霜月のはじまり・宵雨

2021-11-01 22:27:17 | Weblog

もったりと曇りがちな霜月初日の週明け。

11月は、冬の始まり・・・だけれど、日中は、20℃近く気温が上昇して、このところ、暖かい?ような気がします。

昼間は暖かくても(或いは、暑い?)、早朝や夜間は、急激に気温が低下してくるので、風邪などひきやすい時期になってきそうです。

 

宵になって、本降りの雨。

寒い冬の雨ではなくて、まだ秋雨のよう。

この時期のこの時間帯の雨って、悪くないなぁ・・・なんて思ったり。

 

今年は、母が亡くなって、雨音を聴くと哀しくなってしまったりしたけれど。

今宵は、何故だか、それ程、悲しみの感情に落ち込まずにいられるような気がして来るのです。

 

それにつけても・・・。

最後は、きちんとお別れを言いたかったし、亡くなる迄、もう少しだけ、時間が欲しかったと思うのです。

やはり、あまりにも、急すぎたし・・・。