友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

福田総理の提案

2007年11月02日 23時29分09秒 | Weblog
 福田総理大臣が、民主党の小沢代表と会談し、大連立を民主党に対案したとテレビは報じていた。真実か否かは定かではないが、小沢代表は関心を示したようだが、民主党の役員会は福田総理の提案を拒否したそうだ。これに対して町村官房長官は「随分早い結論ですね。あれだけ総理が真摯に提案されたのに」と、民主党の悪役作りに乗り出している。

 私は、福田総理が小沢代表に連立を提案したと聞いた時、やはりそう来たかと思った。自民党が生き残るためには当然の提案だと思うからだ。福田総理にしてみれば、小沢代表が受け入れるか拒否するかはどうでもよいことで、もちろん受け入れるならばもっけの幸いというところであろうけれど、民主党への揺さぶりであり国民に対して、かたくななのは民主党なのだというイメージ作りを開始したということだ。それでもまあ、民主党が自民党の生き残り作戦にのっかからなくて良かったと思う。

 自民党の提案にのっかって連立を組み、総理大臣のイスまで与えられて有頂天になった社会党は解体の危機を迎えた。あの村山富市総理の誕生は社会党の終焉そのものだった。それは社会党支持者を馬鹿にした連立であったし、国民をも馬鹿にした結果である。社会党支持者は自民党と連立を組むことなど全く望んでいなかった。望んだのは、万年野党で甘い汁に弱い馬鹿な国会議員だけだ。社会党を支持していた国民は万年野党がいやなのでなく、自民党のやり方がいやだから社会党に一票を投じてきたのだ。

 過去を教訓にできない権力亡者は、この福田総理の提案に色気を出したであろう。結果的には「二大政党論が原則的に踏まえられた」ということであろう。二大政党論者が福田総理の提案に色気を示すようなら、二大政党とは一体何かということになる。私自身は二大政党には反対である。福田総理の提案を受け入れたなら、民主党の議員にも大臣のポストが回るが、それでは圧倒的な多数が政府を支えることになり、決して健全な政治といえないと私は思っている。多様な意見、多様な考えが存在してこそ、健全な社会であり、健全な政治だと私は思っている。

 すでに自民党は終末に向かっている。だからこそ小泉さんのような人を総理大臣にして延命を図ってきた。意識的にそうしたわけではないだろうが、それが歴史というものだろう。福田総理の提案も自民党の終焉を物語るが、そこで馬鹿な色気におぼれる者が出てくるから情けない。それが政治の世界でもあるから情けない。

 これからどうなるか、自民党も民主党も分裂と連合を繰り返すだろう。そうならなければわが国の政治は健全な方向へとは向かわない。これは私の勝手な思いである。
コメント
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