友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

「人生はまだまだファンキーだ」

2014年06月27日 18時37分35秒 | Weblog

 フジテレビの『続・最後から2番目の恋』は、昨夜が最終回だった。何と言っても、中井貴一と小泉今日子の掛け合いが抜群に面白かった。中井貴一がこんなにもふざけた役が出来たのは小泉今日子のおかげなのか、いやもともと中井貴一はコミカルな演技ができたが、相手役の小泉今日子に触発されて完成したというべきかと思った。ラストシーンはこれほど上手な演出は観たことがないくらい印象的だった。

 NHKの朝のドラマ『花子とアン』で、主人公役の吉高由里子が酔っ払う演技もよかったけれど、こちらは清純な乙女の可愛らしい酔っ払いだったが、中井と小泉の酔っ払いは人生を生きてきた男と女の駆け引きと本音が交差していて感心した。欧米のドラマなら瞬く間にキスからベッドシーンとなるところだろうが、とても爽やかなシーンで終っている。それなのに、なぜか軽くはなかった。

 脚本も演出も女性だったように思う。セリフはオヤッと思うような気の利いたものがいくつもあった。「大人って寂しすぎると笑っちゃうのよね」とか、「大人って寂しがり屋なのよ」とか、「大人の青春って始末に負えないわね」とか、まだまだあった。ドラマを見ているのは中高年だろうから、そんな人たちの琴線に触れる言葉の使い方がうまい。ドラマの設定がテレビ局のドラマ制作ということもあって、言葉選びに神経が行き届いていたと思う。

 久しぶりに軽やかな気持ちのよいドラマを見たように思う。昨夜のタイトルは「人生まだまだファンキーだ」とあった。妻を亡くして優柔不断に生きている中井と、仕事に燃えて生きてきた小泉と、ふたりが人生を共にするがラストになったわけだから、「人生はイカシテル、格好イイ」と謳歌しているのだろう。ふたりが歌っているものがジャズ風のものなのか、私には分からないが、音楽用語の「ファンキー」が良く使われていたけど、アメリカでは悪臭のするという俗語でもあるらしい。これは、考えすぎか。

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