立秋は過ぎたのに、暑い日が続いている。脳ミソが煮えてしまったのか、何もしたくない。朝からテレビで高校野球を眺め、眠くなっては寝てしまう。幸い今日は風があり、エアコンも要らないが、こんなだらしない生活をしていていいのかと不安になる。球児たちの中にも熱中症にかかる子もいる。グランドはすり鉢状の底だからかなりの暑さだろうし、応援する人や観戦する人のスタンドはコンクリートだから熱せられるだろう。
昨日は野球観戦を中断して、長崎の平和祈念式典の中継を見た。市長は「憲法の平和の理念が揺らいでいるのではという不安と懸念が広がっている」と指摘し、安保関連法案の慎重な審議を求めた。続いた被爆者代表はさらに、「政府が進めようとしている安保関連法案は、被爆者をはじめ平和を願う人々が積み上げてきた核兵器廃絶の運動や思いを根底から覆そうとするもので、許すことはできない」と述べた。
市長の平和宣言の時も、被爆者の平和への誓いの時も、会場から大きな拍手が送られた。安倍首相のあいさつは広島の時とほぼ同じ内容だった。違っていたのは「非核三原則」に触れていないとの批判に答えて付け加えたところだけだ。広島の時は会場から、「安保関連法案反対」とか「9条を守れ」とか野次がよく飛んでいたが、長崎は控えめのようにテレビからは見えたけれど、今朝の新聞には「戦争反対」と書かれた紙を揚げた人もいたとある。
安保関連法案が成立すれば、「米軍の核兵器も運ぶことは出来る」と中谷防衛大臣が答えているのに、自民党の高村副総裁は「核弾頭を運ばないことは日本人の常識。排除規定はないが、あり得ないから法案に記していない」と言い、「あり得ないことを追及する無意味な議論はやめてもらいたい」と民主党を批判した。「戦争放棄」と憲法に書いてあるのに、「自衛権は認めている」と解釈し、さらに「環境が変わった」ので「集団的自衛権も認められる」と平気で言う人は信用できない。
国民の脳ミソが煮えてしまうと、詭弁がまかり通るようになる。私の脳ミソはまだ大丈夫だろうか?