私と同じ歳の女性から電話がかかって来て、「あなたに伝えなさいとお告げをいただいた」と言う。彼女は霊感が働くようで、「株の売買で3億円は稼いだ」と以前、私に話してくれた。「お金持ちなのは分かるけど、それを他人に言いふらしたらダメだよ」と言うと、「私を騙せるような頭のいい人はいない」と断言する。
彼女が神から何を告げられたのだろうと思ったら、「最近、各地で地震や噴火が起きているのは警告なの。ノアの箱舟のような大災害が起きるから、避難民を受け入れる体制を作って欲しい。まだ、この地域は空き地もあり、マンションも空き部屋があるから、非難してきた人たちが生活できるように、あなたが市長になって備えて欲しいの」と言う。
今日は15分ほどで終わったが、長い時は30分も40分もしゃべり続ける。「確定申告の時期が近づいてきたので、今、そのお手伝いをしている。1時間で30件くらい私は出来るから、会社は大助かりなのよ。1件5万円お礼を出すというから、1時間で15万円のアルバイト。いい稼ぎでしょう」と横道にそれていく。
そんな彼女が「あの子はアスペルガー症候群ね。そう思うでしょう」と共通の知人を言う。発達障害でも認知症でも、普通に暮らしていけるならそれでいい。真夜中の3時に電話しておきながら、全くかけた記憶がないと言う人もいる。先ほども76歳の「迷い人」を見つけたら警察に連絡して欲しいと災害無線で放送されていた。
だんだん生きていること自体が分からなくなってしまうのだろうか。アルツハイマー病の原因物質が脳に蓄積しているか否かを解明できると新聞で報じられていたから、予防も出来るようになるのだろうが、それよりもノアの箱舟のような大災害が地球を一気に破壊するだろう。まあ、いいか。みんな一緒なら。一人だけ取り残されるのだけは勘弁してほしい。