我が家はマンションの高層階だから、よく揺れた。私は既に床に入っていたので、揺れが直に伝わってきて不気味だった。昨日午後11時8分、福島県沖を震源とする地震だった。10年前の東北大震災の余震だという。
次女一家はあの時も茨城県に住んでいたが、今回も仙台から茨城に引っ越して、再び地震に見舞われた。カミさんが心配してメールすると、今朝になって「大丈夫」と返信があった。東北大震災の時は津波被害が凄かったが、今回は津波の心配はないという。
東北での地震でこの地方の建物まで揺れるのだから、地震の伝わり方は半端じゃーない。地震や火山の噴火などが、太平洋の環で頻繁に起きている。宇宙空間の中の地球という球体は、いつも何らかの活動をしているようだ。その時間の単位は、1分が何百年とかなのか、私には分からないが、どうやら一定の周期で変わっているようだ。
「万物は流転する」とは、紀元前のギリシアの哲人ヘラクレイトスの言葉だが、私たちの周りの自然は必ず変わっていくと見抜いたのだから凄い。硬い岩も砕けて石となり、さらに小さな砂になっていく。仏教には「諸行無常」という言葉がある。
紀元前に、地域は違っているのに、似た言葉があるのが不思議だ。「諸行無常」は己の心に問いかけ、自己変革へと導きだす。欲望を捨ててしまえば、悩むこともなくなると。自然を観察しながら、自然へ働きかける思考と、己の心を無にする努力と、人は模索し続けてきた。きっとこれからも続けることだろう。