こんな暑い中で球児たちは、全く手を抜くことなく試合に挑んでいる。見事なプレーを見せてくれるが、額からは汗がしたたり落ちている。必死に球を追い、足がけいれんしてしまう選手もいる。
中京高校は宮崎商業と対戦、4回に2点を先取しこれでいけるかと思ったが、6回に宮崎商業に同点とされ、さらに1点取られて逆転された。今年はここまでかと思っていたら、7回に2点を取りそのまま逃げ切った。
高校野球は何が起きるか分からないから面白いが、炎天下に全力でプレーする選手は地獄の熱さの中にいる。スタンドにもたくさんの観客が来ていたが、本当にご苦労様だ。熱中症に気を付けてくださいと祈る。
友だちが「暑気払いにお貸しいたします」と、手紙を添えて本を3冊貸してくれた。彼女には悪いが、うち2冊は既に彼女から頂いている。読書感想をこのブログに書いていなかったためだろう。
彼女のお父さんが書き留めていた短歌をまとめた『みゆき』は、平成11年の発行で印刷はこの町の印刷所である。彼女のお父さんは大正7年生まれとあるから、私の父より9年若い。若くして教職に就いている点は共通している。
彼女のお父さんは昭和18年に結婚したが、昭和20年から10年間、結核ため療養生活を送っている。戦中・戦後は栄養不足で結核に罹る人が多かった。歌集にわが子を謳ったものが幾首かあった。
「かすかなる寝息をしつつ眠る吾子の 夢をみつるかにんまりと笑む」「あしらえばにっこり笑うこの頃の 吾子のいとしさひとしおなりけり」「いとし子に乳ふくます吾が妻の 母となりたる姿うるわし」「幼子に乳ふくませてまじまじと 見つめる母のひとみ静なり」
そんな幼子が少し大きくなってきて、「宵空の星を指差し蛍てふ 吾が子の声のいとけなきかも」と繊細さ、「おさなごは女にあれど凧あぐと 吾の手を引きいかんとするも」と勝気な面を見せる。彼女のことを思い、なるほどと思う。
明日は親族の親睦会のため、ブログは休みます。