元の生活に戻りつつあるなと感じていたら、それを察したかのように、80代の先輩から電話があった。『徳川家康』『前田利家』に続く第3弾の歴史講座のDVDが出来たというので、いつもの喫茶店で会った。私が「歴史が好き」と言ったことから、いつも必ずレジュメをプリントし、DVDを渡してくれる。歴史の話から、市政のことや選挙の話など、おおよそ1時間近く無駄話をする。
「薩摩はどうして独立しなかったのかねえ」と聞かれ、「独立して潰されるより、徳川を倒す機会を待っていたんでしょう。薩摩の金が無ければ明治維新は出来なかったと思います」と答える。「中国が近代化できなかったのは、時の支配者が漢民族ではなく満州民族だったので、政権の維持しか頭になかったからでしょう」などと世界史の話にもなり、「市長が名古屋市との合併を言い出したのはなぜですか?」と聞いてみたが、物知りの先輩も知らなかった。
先輩が急に「あなたにはもう一度表で何かやってもらいたい」と言うので、「今は、井戸掘りをやっていますから」と答えると、「中学校の西を用水が流れている。今は給食センターになっているが、そこに桜の並木があるのはご存知か?」と聞くので、「ええ、前の町長が提唱して植えたものです」と答える。「そこに手押しポンプがあるが‥」。「ええ、防災用にと掘ったものです」。「それがさび付いて動かないままになっている」と言うので、ふたりで現場を見に出かけた。
1本だが咲きかけている桜があった。芸大生の彫刻も2体あるがイタズラされて放置されたままだ。税金という他人の金だからか、行政はせっかくある財産も引き継ぎが出来なかったからか、まるでゴミ同然の扱いだ。市内の児童公園や保育園、学校などに掘られた井戸も、首長が変わり引き継ぎが出来ていないので、全くの持ち腐れとなっている。公務員が自らの自治体に関心がないのは、市民が市政に関心がないからだろう。困ったものだ。年末から伸び始めた胡蝶蘭の花がやっと開いた(写真)。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます