「おお、とうとうやったよ。村上宗隆が王さんを超えた」。朝の新聞を読みながら、ヤクルトの村上選手が三冠王に輝いたことに感心していたら、何やら警戒音がテレビから聞こえてきた。見るとテレビ画面が真っ暗で、上の部分に赤い帯が見える。
政府が導入したJアラートが午前7時27分に発令された。まさかと思ってテレビのチャンネルを回すが、NHKだけでなくどこの局も同じ場面だ。Jアラートが発令されると、すべての放送局が同じ放送をしなくてはならないようだ。
「北朝鮮がミサイルを発射したようなので、ただちに地下室か頑丈な建物の中に非難してください」と、アナウンスが繰り返される。毎日、ウクライナの惨状をテレビで見ているから、北朝鮮が日本にミサイルを撃ち込んできたのかと錯覚してしまう。
戦争の映画やドラマに出てくる「大本営発表」を連想させる。いざ、戦争になればこんな風に情報は統制され、政府の支配下に置かれてしまうのだろう。私のような「平和ボケ」した人間に、往復ビンタをくらわせるための前哨戦なのか。
戦争になれば多くの人が確実に死ぬ。男も女も年寄りも子供も病人も障碍者も関係ない。人を殺さなければ勝利は無いからだ。ロシアのウクライナ侵攻がハッキリ示している。絶対に戦わない、武器を持たない、それしか平和は創り出せない。
「平和ボケ」で何が悪い。Jアラートが発令されるような事態を避ける、それが政府の務めだ。「平和ボケ」が増えていかないと世界は平和にならない。「平和ボケ」よ、ガンバレ!明日はまた日赤病院で検査を受ける。終わったら松坂屋美術館で開催されている鉛筆画「吉村芳生展」を見て来たい。
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