雨降りだったので、来院する人は少ないだろうと思って出かけた。ところが、かかりつけの医院の待合室はほぼ満員だった。エッと驚いて見回すと、圧倒的に年寄りが多い。高齢者だから家族が付き添って来ている。
受付の女性がワクチンの接種券を「持っていますか?」と訊ねるが、全く要領を得ない人もいる。娘さんに「テレビの前にあるから取って来て」と言い付ける人もいる。ワクチン接種が始まったのだが、耳の聞こえない人や歩けない人もいて、スムーズにはいかないようだ。
診察の時、医者に「大変ですね」と話すと、「みんな焦り気味ですね」と言う。「早く打った方がいいですよ」と言いながら、「ワクチン打ったらコロナに罹らないと思っている人がいますが、そんなことはありませんし、ワクチンを打って亡くなった人もいます」と言う。
「国民全員に必ず接種を行うというので、今は午前10人、午後10人に絞っているけど、もっと増やさなくてはいけないでしょうね」と、ちょっと疲れた表情で話す。先生も息抜きが必要だろうからと思い、私は「コロナ疲れですね」と、ダジャレを言って付き合った。
「ワクチンは確実に打てます」とアピールしていても、他人より早く打ちたいと思う人は多い。予約制などでは無く、「何日の何時にどこの医院」と、決められている方が混乱は少ないだろう。まあ、そのうち順番はやって来る。エッ?あの世行きが先に来ちゃったって?お疲れ様でした。
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