昨夜、日本とキューバの野球を観ていた時、テレビ画面に「兵庫県知事選挙で斎藤氏が当選」とテロップが出た。まだ8時だ。キューバとの試合が面白く無いと感じていたので、この速報にビックリしたというか、面白く無いことが続くと気分を悪くした。
キューバ戦は雨の中で、どうして中止にしないのかと思いながら観ていた。5回が終われば、そこで中止にしても良いルールなのに、ズルズルと試合は続いていた。キューバチームは30代の選手が多く、まるで相撲取りのような体形で、打撃力には凄いものがあったが、なぜか精彩に欠けていた。
テレビで観る斎藤氏しか知らないが、「知事失格」と断言していたカミさんも、「なんか、頑張ってるわね」と同情気味になってきていた。「改革を成し遂げたい」と訴える斎藤氏に近寄って握手し、「頑張ってね」と励ます女性の姿に、ひょっとすると返り咲きもあるかもと思うようになっていたところだった。
知事選挙の投票率は55.65%で前回よりも14.55%アップしている。斎藤氏は111万3911票を得て当選した。有権者数は450万6563人というから、得票数は有権者の25%でしかないが、多くの県民に支持されたことに間違いは無い。
それにしても可笑しな選挙だった。「当選は目指さない」N国党の立花党首の知事選への立候補だ。選挙では「斎藤氏に投票を」とは言わないが、「自分には投票しないで」と言い、「パワハラはデマだ」と主張し、ポスターには「自殺の真相」と書いている。SNSで立花党首が、自殺した告発者の個人情報を流したが、どこから手に入れたのだろう。
東京都知事選の時、N国党からたくさんの人が立候補した。ヌード写真を使った人までいた。いったいN国党は何がしたいのだろう。知事選には300万円の供託金が要る。選挙カーも配布ビラの枚数も定められている。こんな選挙が認められたら、金持ちしか立候補できない。
明るい兆しよりも、寒空しか見えない。兵庫県民の選択はこれからの社会を予感させるものがあるのかも知れない。
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