友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

トラブル続き

2012年05月08日 19時22分12秒 | Weblog

 昨日と今日、2日連続で神社での井戸掘りに出かけた。朝、8時には現場に到着しているが、実際の作業は専門の業者が行っているので、私たちはただ見守っているだけである。何もせずに見ているだけというのは、楽なようだけれど、かなり疲れる。作業を手伝いたいのだが、足手まといになるばかりであるし、そうかと言って現場監督をするほどの知識も技量もない。傍に寄りすぎては邪魔になるので、幾分遠くから作業の様子を見守るばかりである。

 お昼過ぎからの作業の見守りは、睡魔との闘いで、腰をかけてじっとしていれば、自ずとまぶたが閉じにかかる。これは遺憾と場所を変えたり、仲間と作業の様子などを話すのだが、ひとりになるとやはり眠くて耐えられなくなる。ところが今日はトラブル続きで、ぼんやりしている暇がなかった。最初のトラブルを私は見ていなかったけれど、掘っていく機械の先端に取り付けた器具を穴に落としてしまったという。それを1時間以上もかけて何とか拾い出し、さあこれで掘り進めることが出来ると喜んだのに、今度は掘る重機にトラブルが発生し、万事休すとなった。

 掘っている穴に器具を落とすことは私たちも経験したことがある。井戸掘りが順調に進み、イケイケ気分になってきた時、どうしたわけか気が緩みトラブルを起こしてしまう。一瞬の気の緩みというやつである。さすがに専門の業者だと感心したのは、穴に落とした器具をつまみ出すための器具をその場で作ってしまったことだ。そして確かにその器具はうまく役割を果たすことが出来た。私たちは思わず「バンザイ」と歓声を上げた。大将は恐縮して、車に積んであった缶コーヒーを振舞ってくれた。もし、先端の器具が拾い出せなかったなら、場所を変えて一から出直すことになるところだった。

 掘る重機のトラブルは、油圧系の故障のようで、さすがにその場では直すことは出来ず、作業は明日に延期となった。機械はかなり古いもののようで無理して動かしてきた結果だが、よりによってさあこれからという時に限って故障する。私たちもこれで準備万端整ったという時に限って、大事な1品がなかったということが何度もあった。作業に入る前に、工程とそのための道具や部品を確認しなくてはダメだと約束し合うのだが、「まあええ」と慌てる一言に負けてしまい、結果的には無駄な時間を費やすことになってしまう。専門の業者は重機までがトラブルを起こすとは考えてもいなかったことだろう。

 作業に入る前に点検を怠らないことが、結果的にはスムーズな作業が出来る。この当たり前のことを思い知らされた一日だった。本当に見ているだけは疲れる。学生の時に、デパートの贈答品売り場でアルバイトをしたことがあったけれど、私の担当は「鴨の味噌漬け」で、全く売れなかった。ただ、立っているだけは本当につらい。今日は、そんな昔のことを思い出した。

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