ガラス窓から差し込む陽射しは随分と暖かくなってきたが、外に出てみると吹き抜ける風はまだまだ冷たい。ロシアがウクライナに侵攻し、既に死者まで出ている。プーチン大統領の目的はいったい何なのか、不信と憤りが湧き上がってくる。
「戦争放棄を謳った9条で、日本は守れるのか」という議論が、また取り沙汰されている。大方は「だから、最新兵器を装備し、 自衛隊を強化すべきだ」と主張する。私の持論は「武力に対して武力で対抗すれば多くの死者が出てしまうので、無抵抗の方がいい」。
すると、「何という弱腰だ。そういう奴がいるから舐められる」と言われてしまう。戦争を回避するには、仕掛けられた方は両手を挙げ被害を最小限にすべきで、仕掛けた側に反戦デモがひろがることを祈るしかない。最もいいのは兵士たちが反戦デモすることだ。
核兵器は無差別な大量殺りく兵器だ。「我が国は核を持っているぞ」となれば、迂闊には手が出せない。だからどこの国も核を持とうとする。弱小国も核があれば攻め込まれないと核開発に必死だ。核は戦争の抑止力になるだろうが、核があれば間違いなく核戦争になる。
人間は本当に愚かだ。どうしても自分のことしか考えられない。他人を幸せにするのはどうしたらよいかと考え行動すれば、みんなが幸せになれるのに。「まず、周りの人の幸せを考えなさい」。そう子どもの頃から教育されていれば、世の中もっと良くなっていた気がする。
けれど、それは弱者の思想でしかなかった。2千年も前に、「隣人を愛しなさい。左の頬を打たれたら、右の頬を差し出しなさい」と、キリストは教えたのに一度も守られてこなかった。みんなが強い者になることが現実の勝利者だと思っているから。
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