昨夜、フジテレビのドラマ『海のはじまり』を観ていて、エッ、こんな結論になるの?とビックリした。私が予想していた展開とは、全く違っていたからだ。主人公の男、「夏」は煮え切らない性格で、「あー」とか「うん」とかしか言わない。
大学時代に付き合っていた女性に「堕胎するから署名して」と言われて、署名してしまうが、彼女は気が変わって女の子を産み育てた。ところが彼女は急死してしまい、女の子は母親の実家で育てられる。葬儀の知らせを受けて、夏は葬儀場で女の子に出会う。
女の子は「海」という名で、夏に懐いた。夏は海が自分の子であると確信するが、夏には3年も付き合っている女性がいる。その女性は弥生というキャリアウーマンで、夏に魅かれて生活も共にするし、海とも仲良しになっていく。
いろいろあったようだけど、夏は弥生と結婚し、海と3人で暮らす物語だと勝手に思っていた。ところが弥生は、海の母親の手紙「夏くんの恋人へ」を読んで、海の母親への嫉妬を抱えたまま、3人での生活に踏み切ることは「私の幸せ」では無いと考え、別れを告げる。
それは考え過ぎだろう。戸惑いはあるかも知れないが、好きな男と、母親になって欲しいと言う娘と、3人で生活していくうちに、わだかまりも解けていくはずだ。人はそんなにも厳格な存在ではない、日常に追いまくられていけば忘れてしまうことばかりだ。
夏と弥生の最後の別れの場面は、愛し合っているふたりなのにどうして別れを選択してしまうのか、涙が流れた。まだ、最終回では無いからドラマは続くのだろうけれど、どんな展開になるのか不安だ。
NHKの朝ドラ『オードリー』(BSで再放送)は、愛することが何かを描いていた。尽くすことも奪うことも、相手の気持ちを知っても、どうすることも出来ない。悲劇なのか喜劇なのか、その綿密な描き方に感心する。
夏は海とふたりで暮らすというが、本当にふたりで生活が出来るのかと心配になる。
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