12月に入って下校時間が早くなったのか、マンションの中庭で遊ぶ子どもたちの声がよく聞こえる。キャーキャーワイワイとかなりやかましい。自転車が10台以上並んでいるから、マンションの子だけでなく近所の子が遊びに来ているのだろう。
家に居る高齢者から、「ウルサイ!」と苦情が出ないことを願う。人はどうしても自分本位だ。子どもの頃、大きな声で遊んでいたいたこともすっかり忘れている。元気な子どもの声はウルサイかも知れないが、何となく心が癒されるのに。
エレベーターで上に上がろうとした時、小学3年生くらいの女の子が「一緒にお願いします」と入って来て、扉を抑えて「もうひとり女の子が来ます」と言う。「じゃー、開くの方を押していないとね」と私がボタンを押していると、友だちの女の子がスケートボードを持って乗り込んできた。
「お願いします」と言っていた女の子が、私に見せるように、「これ拾った」と言う。「ナットだね。今、工事しているから落ちていたんだ」と答える。エレベーターを出ていく時、女の子は「ありがとうございました」と言い、「ウチのおじいちゃん、大工さんなんだ」とナットを見せながら友だちに話していた。
子どもはみんな素直でいい。なのにどうして不登校になったり、自傷行為に走る子が生まれてしまうのだろう。年齢が高くなると、自殺志望まで増えてくる。自殺志望者が集まって、思いとどめるのではなく、幇助する事件も起きている。この世が生き辛いのは分かるけれど、死んでしまったらこの先にある楽しいことも味わえない。
人生のどこで素敵なことが生まれるか分からない。いつか素敵な楽しいことに出会えると信じて生きていって欲しい。子どもたちの無邪気な遊び声が、止まることのない社会であって欲しい。それを保障するのは子どもたちではなく、私たち大人の努めだ。
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