日本海軍は1941年12月8日未明、ハワイ真珠湾のアメリカ海軍基地を奇襲攻撃し、太平洋艦隊の戦闘能力に大打撃を与えた。真珠湾攻撃については、宣戦布告が遅れていたので、映画にもなった記憶がある。
遅れた原因は、ワシントンの在米大使館の怠慢説や日本外務省が意図的に遅らせた説などあるが、どういう理由にせよアメリカにとっては「だまし討ち」で、ただちに日本に対して宣戦を布告し、日米大戦に突入した。
戦争が始まってどういう結果になったか、日本人はよく知っている。東京も大阪も名古屋も、焼け野原になり膨大な人々が亡くなった。その時、生き残った人も悲惨な暮らしを強いられた。どんな理由があっても、戦争をしてはならないと人々は決意した。
今、政府は2023年からの5年間で防衛費を1.5倍超にするという。総額43兆円になるという数字だけ見ても実感は伴わない。けれど、防衛体制は大きく変わろうとしていることは、「敵基地攻撃能力」が強調されていることも分かる。
81年前の真珠湾攻撃は、正に敵基地攻撃だった。軍備を強化して戦争に備える結果は、誰の目にも明らかだ。片方だけが無傷で勝利することはあり得ない。ましてや今日のように、新鋭の武器が揃っていてはなおさらだろう。
「あなたは戦争になったら、国のために戦いますか?」という調査で、「はい」と答えた青年は、世界の中で日本は最下位の13%だった。軍備強化を主張する人たちには「ふがいない」と怒るだろうが、日本の若者は政治に関心が低いというが、正しい選択が出来ると私は思った。
戦争で得をするのは軍需産業を牛耳る連中だけだ。家族や友人、恋人を死に追いやったりする、悲惨な目に遭わせてはならない。真珠湾攻撃の悲劇を繰り返してはならない。軍事力強化に反対、防衛費の増額に反対、戦争反対、みんなで声をあげよう!