選抜高校野球大会は山梨学院が優勝した。3回に報徳学園が2点リードした時は、やっぱり報徳の優勝かと思った。1回、2回を無安打で山梨の投手は抑えて来たのに、ボーグで1点入り、やっぱり緊張しているようだった。
ところが5回に、山梨の猛打が爆発し一挙に7点をあげた。それでも「逆転の報徳」のことだから分からないと思っていると、8回に報徳は1点をあげ、これで逆転劇の始まりかと思わせたのに、最後まで投げ抜いた山梨の投手に抑えられた。
山梨県勢初の快挙に球場も、山梨県の人々も大喜びだ。WBC効果がここにも表れているようだ。最近の高校野球は県対抗とは言えないと批判する人がいる。強豪校に県外からも選手が集まり、県対抗と言うよりも強豪校対決の様相が強い。
甲子園で活躍すれば、プロ野球選手になれる、そんな夢を子どもたちは見ている。それでいいのではないかと私は思う。プロで食べていけるスポーツは、野球とサッカーくらいだろう。憧れを持って何が悪いのだろう。
私はルーフバルコニーのあるマンション部屋を譲り受け、映画で見た、花が咲く誇る屋上庭園を造ろうと思った。少しずつ植木鉢を増やし、中には直径50センチ、高さも45センチある大きな鉢が5個もある。
マンションの修繕工事のため、ルーフバルコニーに物が置いておけなくなり、鉢を減らす作業をしている。カミさんが近くに住む友だちに、「植木鉢、要らない?」と聞いてくれた。「家の前に置いておけば、欲しい人が持って行くわよ」と言ってくれた。
明日の朝、彼女のところに鉢と土を運ぶ。コロナ禍でしばらく会わなかったが、元気な様子だ。もう私は、子どもたちのように夢を追いかけることは出来ない。ささやかな憧れも封じて生きている。人生の終末をいきるとはこういうことかと思う。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます