緊急事態宣言の解除を待つ手もあったが、コロナ禍でも普通に暮らしたいと思って、今日は名古屋市美術館と愛知県美術館へ行って来た。名古屋市美術館は、この地方で活躍した写真家たちの作品を中心に展示したものだが、写真が小さくて困った。
順路についても分かりにくい。戦後の日本を代表する東松照明氏の作品や名古屋の大学・高校の写真クラブの作品もあり、何故か懐かしさを感じた。地下では名古屋が生んだ現代アートの巨匠、荒川修作氏の特別展もあって、得した気持ちになった。
ところが1階のレストランは閉まっていたから、科学館の方のレストランで昼食を取った。ここでも食事をする人は少なかった。この後、県美術館へ向かった。いつもより駐車している車は少ない。日展は満員が常なのに、やはり人出は少なかった。
彫刻の部に出品していた甥っ子は、いつの間にか取りやめてしまったが、彫刻作品を見る限りでは彼の作品と大差ない気がした。日本画は洋画に、洋画は日本画に近づいていると思うのは、題材が入り乱れているからだろう。
次に横尾忠則展を観て来た。横尾氏は荒川氏と同じ1936年生まれで、私が教員になった頃は既に有名だった。印刷技術の発展が無ければ、横尾氏の作品は生まれなかったと思っていたが、彼自身はデザイナーよりも画家になりたかったようだ。「滝」をテーマにした作品が凄かった。
横尾氏の作る油絵は軌道を逸したものだが、それがまた彼が目指した作品のように見えてくる。荒川氏・横尾氏と私の青春時代を代表する作品に出会えて、出かけて行ってよかった。来週は三岸節子記念美術館へ出かけようと思う。
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