全国高校駅伝を観て、また泣いてしまった。当たり前だけれど、選手はみんな必死だ。その懸命さがなぜか涙を誘う。スポーツはどんな競技でも、選手は必死に頑張っている。プロスポーツはそれが仕事というか、それで収入になるのだからと思い、そんなに心を揺さぶられることがないが、高校生の頑張りはなぜか涙が滲んで来る。
タスキが余裕を持って渡される時は安心して観ているのに、競い合ってゴールに向かってくるとハラハラしてしまう。抜いた方も、抜かれた方も、一生懸命なのだから順位を付けなくてもとまでも思ってしまう。なのに頑張って何人かを抜いていく選手に、思わずガンバレと応援している。
抜かれた選手が身体を折り曲げて泣いている姿が映し出されると、よく頑張ったよと励ましたくなる。毎年のことながら、この全国大会の頃は北風が強く寒いのに本当に高校生は頑張っている。中学時代に長距離を走ったことの無い選手もいるようだから、今日の走りは一生の思い出になることだろう。
私は50メートルから100メートルまでは、早く走ることが出来たが、距離が長くなると全くダメだった。中学、高校と学年でトップの成績だった女の子は高校の時、校外を周る3キロ走でいつも1番だった。150センチも無い小さな子で、どこにそんなスタミナがあったのだろう。一度尋ねてみたいと思っていた。
高校生の走りを観ていて、あの子は体力が無くても根性があったのだと痛感した。私は陸上部の友だちに、長距離を走るコツを教えてもらって挑戦してみたが全くダメだった。でも、あの子は3年間も1位を維持し、勉強もよく出来て、東大へ行くと思われていた。けれど、お茶の水女子大に進学したので、その理由も聞いてみたかった。
高校駅伝の選手のように、あの子はひたすら努力を積み重ねていたのかも知れない。何の目標も無く、フワフワと毎日を送ってきた私とは大違いだと今なら分かる。ひたすら努力出来る人と、夢みたいなことを追い駆けている人の違いである。でも、駅伝を観ながら涙することの出来る自分もいいなと思う。
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