朝からルーフバルコニーで植木鉢をひっくり返し、土に残った古い根を取り除き、土をビニール袋に詰め込む。もう土に肥料を混ぜて、植木鉢に戻すことは無いのだから、土に根が残っていても気にすることはないのに、まだ割り切れずにいる。
空になった植木鉢は燃えないゴミの袋に入れ、処分してもらおう。取り出した土も袋に入れて、集積所の横の土置き場に持って行く。やっぱり年老いた。土の袋を持って2度往復したら汗びっしょりになってしまい、3度目は諦めた。
作業をしていたら街宣車から、政策を訴える声が聞こえて来た。明日が県会議員選挙の告示日だが、政治活動は直前まで許されるので、事前運動にならないように名前は言わずに、政党名を上げている。
草彅剛君が主演したテレビドラマ『罠の戦争』が終了した。初めはよく分からなかったが、次第に面白くなってきたのに、呆気ない終わり方だった。国会議員の秘書だった草彅君が息子が突き落とされ、重体となったことをきっかけに、政治の闇に立ち向かう。
やがて国会議員となり、弱い者を助けることに奔走する。闇を支配する幹事長を失脚させるために、不正を暴き出す。罠を仕掛けては、悪を懲らしめる。そんな善意の政治家を目指していたので、更に権力の座を求めて親友までも叩き潰そうとする。
政治の世界を垣間見たことのある私は、草彅君の立場がよく分かる。権力を持てば持つほど、気分が良くなるのが政治の世界だ。みんなから頼りにされ、願いを叶えてやれば、更にみんなから頼られる。
「お願いに来るのに、手土産も持ってこない、バカ」と県議に叱られた人がいた。選挙は有権者の票で決まるのに、当選すれば「議員先生」になってしまう。政治家が悪いのか、有権者がアホなのか、これでいいのかと国民に問うが、「また、誰か言っとる」としか思われないのが情けない。
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