静岡県牧之原市の認定こども園で、3歳の女の子が送迎バスに取り残され、熱射病で亡くなった。こども園は記者会見を開き、4つのミスが重なったと詫びた。そのニュースをテレビで見て無性に腹が立った。そして虚しくなった。
4つのミスとは、ダブルチエックが出来ていなかったことで、1)降車時 2)登園時 3)在籍の確認 4)保護者への連絡を上げていた。確かにその通りで、誰かが気付けばもっと早く助けられただろう。けれど、これでは責任が拡散されてしまっている。
1番責任が重いのは、送迎バスを運転していた園長(理事長)である。記者から「事故はたまたまだったのか、起きるべくして起きたのか」と問われ、園長は「両方ですね」と答えていたが、全く違う。園長がいつもの運転手のように、最後に見回りをして車内を清掃していれば、女の子は死なずに済んだ。
園長は辞任を表明し、「僕がいなくなったら、さらによくなるように」とまるで他人事だった。記者が「廃園は?」と聞くと、「廃園になるかも」とニタニタ笑いながら言う。ああ、この人は全く情が無い。責任感のかけらも無い。子どもを預けている保護者の気持ちに考えも及ばない。
部下には義務とかルールとかを厳しく求めるのに、自分の責任を考えたことも無いのではと思う。こういう上司の下では働きたくない。私はきっと楯突いてクビになるだろう。保育園や幼稚園、学校などは、子どもたちの命も預っていることを自覚が欲しい。
オリンピックも統一教会も、金まみれだったことが明らかになってきた。金が無ければ幸せになれない、それも事実だろうが、どこか間違っていないだろうか。命を大切に思う、愛することに幸せを感じる、そんな基本的なことが忘れ去られている。
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