待ち続けていても良い知らせが来るとは限らない。人にはそれぞれ事情がある。自分がどんなに熱心に求めていても、そんな気持ちは届かない方が多いだろう。アメリカ大統領のトランプさんの政策について、「大統領に就任したならもう少し良識的になるだろう」と日本のマスコミは期待していた。しかし、トランプさんの当選を当てた評論家の木村太郎さんは「希望で判断してはダメだ」と言っていた。
まさかこんな悪いことが起きるはずがないと思うので、「いや悪いのは今のうちで、きっとよくなるだろう」と考えてしまう。人はどうしても自分に都合の良い方を選んでしまう。アメリカではマスコミを信用している人は30%台しかいないそうだ。共和党の支持者では10%台しか信じていないとあった。日本での調査は知らないが、8割の人はマスコミ報道を信じているだろう。
だから、トランプ大統領は「マスコミはウソばかり流す」とツイッターで非難する。すると、多くの支持者が「その通り」と賛意を表すという。日本もそうなってきていると思う。第1に、若者は新聞を購読しないし、テレビも好きなチャンネルしか見ない。情報はもっぱら、スマホを操作し、気に入ったものを捉える。つまり、見たいものしか見ないし、知りたいことしか知ろうとしない。この傾向はもっと大きくなるだろう。
日本の政治家が「儲かっている会社の人は黙っているが、調子の悪い会社の人は『政治が悪い』と声高に言う。儲かっている人に声を上げてもらいたい」と言っていた。選挙でどういう人に投票するかと聞くと、多くの人が「景気を良くしてくれる人」と答える。そうなのだ。結局、人は自分の利益が第1なのだ。だから満たされている人は政治に無関心になる。昨日の男性のように、正義を基準に考える人は稀でしかない。
でも、アメリカの人だったと思うけど、「おかしいなと思うことは、たった一人であっても言わなければ世の中は変わらない」と言っていた。ずーと、こんなことの繰り返しなのだろうけれど、「理想論」こそが大事なことだと思う。今は待ち続けるしかない。
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