友々素敵

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雷神が焼きもちを焼いたのか

2023年06月28日 17時38分14秒 | Weblog

 凄い雷雨だった。車に乗った時はまだ、雷の音は遠くに聞こえた。でも、天気予報で雷雨に注意とあったから、これは必ず来るなと思った。空が少し暗くなって来た。車の背にポトポトと雨が落ちる音がする。家まであと僅かなのに、雨はザアー、ザアーと激しくなった。

 駐車場に車を止めたその時、ピカッと光り、雨がいっそう激しく降って来た。ダメだ、これでは車から出られない。ひとりで出てきてよかった。どうせ通り雨だ、しばらく待てば止むだろう。運転席の背もたれを倒して暗雲の空を観察することにした。

 雷の時は、車の中にいることが安全とテレビが言っていた。それでも白い稲妻が走り、ドーンと鳴ると車も揺れるから、ヒィアッとする。雨粒は大きく激しくなる。窓の外は雨粒でよく見えない。また稲妻が光り、ドーンと地上が揺れる。

 15分か20分経過した頃、西の空が明るくなって来た。雲の隙間から太陽が僅かに見える。雨が止むまでもう少しだ。雨粒が小さくなって来た。でも、傘を持たずに来てしまったから、しっかり止むまで待った。

 今朝は蒸しっとする暑さだった。「帰ったら、エアコンを入れてみようね」とカミさんは上機嫌だった。水曜日は予定が無いので、『メナード美術館』へ行き、お目当ての喫茶店で昼食をとる計画を立てていた。喫茶店は「一日中モーニング」が売りで、客が絶えない。

 『メナード美術館』は開館記念35周年企画で、所蔵作品を何度かに分けて展示している。美術館が出来たのは1987年、企画展はとても面白いし、展示の解説も優れている。かなり優秀な学芸員がいるに違いない。

 『メナード美術館』はメナード化粧品の創業者が、コツコツと集めた作品を展示する場として建設された。建物は公立の美術館のように広くないが、工夫がいっぱい詰まっている。愛知県立芸大が出来たことにも関係がある気がする。

 県芸大の先生や、その伝手で知りえた作家の作品が多い。ピカソやシャガールの作品はどのようにして手に入れたのだろう。私はピカソが最初に結婚した踊り子の肖像画『オルガ』が好きだ。古典的な手法で丁寧に描いたのは、オルガが「私だと分かるように描いて」と言ったからだとある。

 小牧へ行った時は、午後がこんな凄い雷雨になるとは想像もしなかった。美術館でとてもキレイなご婦人に出会ったから、雷神が焼きもちを焼いたのかも知れない。クワバラ、クワバラ。


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