【永田満徳(みつのり)】 日本俳句協会会長代行 俳人協会幹事 俳人協会熊本県支部長 「文学の森」ZOOM俳句教室講師

「火神」主宰 「俳句大学」学長 「Haïku Column」代表 「秋麗」同人 未来図賞/文學の森大賞/中村青史賞

国際俳句〜Facebook「Haiku Column」〜 ☆【俳句界】2022年11月号☆

2022年10月26日 22時13分17秒 | 月刊誌「俳句界」
俳句大学国際俳句学部よりお知らせ【国際俳句の取り組み】!
 
 
〜Facebook「Haiku Column」〜
☆【俳句界】2022年11月号☆
 
◆俳句総合誌『俳句界』2022年11月号が発行されました。
◆俳句大学 〔Haiku Column〕のHAIKUから選句・選評した句を掲載しています。また、「俳句界」2019年1月号から毎月連載しています。
※ 2021年の『俳句界』10月号から、優秀な作品が揃って来ましたので、1ページ増えて、3ページに渡って掲載しました。
◆R 2・12月号から作者の国名を入れています。人種、国籍を問わず投句を受け入れていることから、その「人道主義的」スタンスが広く支持されています。
◆ 向瀬美音氏は日本語訳の改善に着手している。五七五の17音の和訳は、HAIKUをただ端に日本の俳句の五七五の17音にしただけではなく、原句のHAIKUの真価を再現するものであり、国際俳句の定型化に一歩近づくための有効な手立てであることを強調しておきたい。
◆例えば、ある日本の国際俳句大会で「飢えた難民の/前に口元に差し出す/マイクロフォン一本」のような三行書きにしただけで散文的な国際俳句が大会大賞、或いはある国際俳句協会のコンクールで「古い振り子時計―/蜘蛛の巣だらけになっている/祖父のおとぎ話」のような切れがあっても三段切れで冗漫な国際俳句が特選を受賞しているように、三行書きの国際俳句が標準になっていることに危惧を覚えて、俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。
◆2017年7月にフランス語圏、イタリア語圏、英語圏の55人が参加する機関紙「HAIKU」を発行しました。12月20日発行の2号では91人が参加しました。また、5月31日発行の3号では96人が参加し、320ページを数えます。さらに、12月26日発行の4号では112人が参加し、500ページを数えます。そして5号では150人が参加して、550ページを越えて、8月1日に出版しました。そして、6号を2020年12月に出版しました。また、2020年3月1日には「国際歳時記」の第1段として【春】、2022年6月には【冬・新年】を出版しました。「HAIKU」6号と「歳時記」春・冬・新年は原句の内容を損なうことなく五七五に訳出しています。
◆総合俳句雑誌「俳句界」2118年12月号(文學の森)の特集に「〔Haiku Column〕の取り組み」について」が3頁に渡って書いています。
◆「華文俳句」に於いては、華文二行俳句コンテストを行い、華文圏に広がりを見せて、遂に、2018年11月1日にニ行俳句の合同句集『華文俳句選』が発行されました。
◆ 二行俳句の個人句集では、洪郁芬氏が『渺光乃律』(2019、10)を〔華文俳句叢書1〕として、郭至卿氏が『凝光初現』(2019、10)を〔華文俳句叢書2〕として、次々に刊行している。さらに、全季節を網羅した「華文俳句歳事記」が2020年11月には刊行されて、これで季重なりの問題が解消されるでしょう。
◆さらに、2020年1月からは月刊『俳句界』に「華文俳句」の秀句を連載している。
◆『俳句界』2020年3月号の特別レポートにおいて、熊本大学で行われたラウンドテーブル「華文俳句の可能性」の報告が8頁に渡って掲載されました。
◆どうぞご理解ご支援をお願いします。
 
The November issue of 「HAIKUKAI俳句界」!
〜Haiku Colum of Haiku University [Monthly best Haikus]〜
◆the November issue of HAIKUKAI俳句界 has just been published.
◆It contains the best haikus of the month selected by M. Nagata.
◆according to the plan, we will continue to publish 2 lines haikus with kire and toriawase.
 
Novembre aout de 「HAIKUKAI俳句界」!
〜Haikus du mois de Haiku Colum de Haiku Universite〜
◆ Novembre aout de HAIKUKAI俳句界 vient d'etre publie.
◆il contient les meilleurs haikus du mois selectionnes par M. Nagata.
◆Selon ce plan nous allons continuer a publier des haikus en deux lignes avec kire et toriawase.
 
永田満徳選評・向瀬美音選訳(仏・伊)・中野千秋訳(英)
 
【今月の秀句(monthly excellent Haikus)】  
(Facebook「Haiku Column」より)
 
ジャニン シャルメトン(フランス)
秋の虹女王の帽子忘れざる
〔永田満徳評〕
エリザベス女王2世は公務スタイルに欠かせない洋服にマッチした帽子を被ったことで有名。「秋の虹」とは女王崩御の報が流れた夕、バッキンガム宮殿の上空にかかった虹のことであろう。秋の虹と女王の帽子とを取り合わせることで、史上最長在位のイギリスの君主であった女王の死を悼む時事句となっていて、心惹かれる。
Jeanine Chalmeton(France)
arc-en-ciel d'automne ~
indélébiles les couleurs des chapeaux de la reine
〔Commentaire de Mitsunori Nagata〕
La reine Elizabeth II était célèbre pour porter un chapeau assorti à ses vêtements, un élément essentiel de son style officiel. L'"arc-en-ciel d'automne" fait peut-être référence à l'arc-en-ciel au-dessus de Buckingham Palace le soir de l'annonce de la mort de la reine. La combinaison de deux événements liés à la Reine est une phrase d'actualité fascinante qui pleure la mort du monarque britannique ayant régné le plus longtemps dans l'histoire.
アリアニ ユハナ(インドネシア)
無月や助けを頼むウクライナ
〔永田満徳評〕
ウクライナに対する軍事援助が行われている。しかし、今のところ、軍事援助がどこまで有効な手段となりえるかは不明である。ましてや、ウクライナの反転攻勢が長期化しそうな段階では先の見通しが立たない。このせめぎ合いを「無月」と「助け」とを取り合わせることによって、現在のウクライナの現状をうまく表現している。
Ariani Yuhana (Indonesia)
night without the moon
Ukraine president asks for help for the war
〔Commented by Mitsunori Nagata〕
Military aid to Ukraine is being provided. At the moment, however, it is unclear to what extent military aid can be an effective tool. Moreover, the future is uncertain at a stage when Ukraine's reversal offensive is likely to be protracted. The current situation in Ukraine is well described by trading 'no month' for 'help' in this struggle.
キム オルムタック ゴメス(オランダ)
自然への讃歌を唱ふ子規忌かな 
〔永田満徳評〕
「子規忌」は正岡子規の忌日。子規は自然をありのままスケッチする写生の重要性を唱え、自然のなかの美を追い求めた俳人。忌日の俳句はその人物について充分な知識があることが前提である。「自然への讃歌」という措辞には子規のことをよく知っていて、子規文学に対する深い共感が読み取れて、忌日俳句の模範となる句である。
Kim Olmtak Gomes(Holland)
hymns to nature
anniversary of Shiki's haiku
〔Commented by Mitsunori Nagata〕
Shiki Memorial Day is the anniversary of Masaoka Shiki's death. Shiki was a haiku poet who advocated the importance of sketching nature as it is and pursued beauty in nature. Haiku on the anniversary of his death require a thorough knowledge of the man. The phrase 'Hymn to Nature' shows a deep knowledge of Shiki and a deep sympathy for his literature, and is a model of the kind of haiku that should be included in the Bereavement Day Haiku.
 
【今月の季語(Kigo of this month】     
(Facebook「Haiku Column」より)
 
【 夜長 よなが yonaga / long night / nuit longue 】
タンポポ  亜仁寿(インドネシア)
我心奪ふスマホや夜長なる 
タンポポ  亜仁寿(Indonesia)
smartphone has captured my heart
long night
ポール カルス(マルタ)
長き夜を持て余したる不眠症
Paul Callus(Marta)
long night -
a struggle with insomnia
【 三日月 みかづき mikazuki / crescent moon / croissant 】
クリスティーナ チン(マレーシア)
三日月や気持ち変わらぬままですか 
Christina Chin(Malaysia)
crescent moon
do you still love me?
アンジェラ ジオルダーノ(イタリア)
三日月や日ごと短くなる余生 
Angela Giordano (Italy)
life gets shorter day by day
crescent moon
la vita si accorcia giorno per giorno
luna crescente
【 秋の雨 あきのあめ akinoame / rain of autumn / pluie d’automne 】
ダニエラ ミッソ(イタリア)
秋雨や村のスープは田舎風 
Daniela Misso (Italy)
autumn rain –
scent of broth in the village
pioggia autunnale –
profumo di brodo nel paese
スアド ハジリ(チュニジア)
秋の雨大地の匂ひ立ちにけり 
Souad Hajri (Tunisia)
première pluie d'automne ~
dans l'air l'odeur de la terre
【 霧 きり kiri / fog, mist, haze / brouillard, brume 】
ジオバンナ ジオイア(イタリア)
妖精の話を父に霧と露 
Giovanna Gioia(Italy)
nebbia e rugiada -
racconto una fiaba a mio padre
山霧や雲やはらかく真珠色 
リュシー ソレイユ(フランス)
Lucie Soleil(France)
brume au loin sur la montagne
blanc nacré des nuages veloutés
【 燕帰る つばめかえる tsubamekaeru / swallow returning / hirondelle retour 】
パトリチア カバローネ(イタリア)
空を撫で風に乗りたる帰燕かな 
Patrizia Cavallone(Italy)
rondine in volo sulle ali del vento -
carezza il cielo
swallow flying on the wings of the wind -
caress the sky
アブダラ ハジイ(モロッコ)
訪ねたる母校や秋の燕なり
Abdallah Hajji·(Morocco)
retour d'hirondelle
je visite mon ancienne école
【 赤蜻蛉 あかとんぼ akatonbo / red dragonfly / libellule rouge 】
マリリン アシユバッハ(アメリカ)
エッチングのごとき翅なり赤蜻蛉 
Marilyn Ashbaugh(America)
red dragonfly
the wing veins etched in glass
イメルダ セン(スイス)
赤蜻蛉思ひ出残る休みの日
Imelda Senn (Switzerland)
la libellule rouge ~
un souvenir de vacances inoubliable
【 破蓮 やれはちす yarehachisu / fading lotus / lotus fané】
ザンザミ イスマイル(インドネシア)
破蓮何か寝言を言つてゐる 
Zamzami Ismail (Indonesia)
somniloquy~
fading lotus
バーバラ オルムタック(オランダ)
破蓮栄華の過去を漂はせ 
Barbara Olmtak (Holland)
shades of a flourishing past
wilted lotuses
【 カンナ かんな kanna / canna / balisier, canna 】
ミレラ ブライレーン(ルーマニア)
カンナ咲く色鉛筆を尖らせて 
Mirela Brailean (Romania)
canna -
all colored pencils sharpened
チュイリエ フランソワーズ(フランス)
カンナ咲く君とって私は誰?  美音
Thuillier Françoise (France)
fleur de canna -
qui suis-je pour lui?la jeune fille rougit
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月刊『俳句界』2022年11月号発行!

2022年10月25日 01時44分00秒 | 月刊誌「俳句界」
月刊『俳句界』2022年11月号発行!

〜好評発売中〜

◉ピックアップ注目の句集『肥後の城』
■1頁: 自選5句と顔写真(104p)
■1頁: エッセイ「句集を語る」(105p)
■4頁: 岸本尚毅 氏(106p〜109p)
『肥後の城』句集鑑賞(総論) 
■1頁: 仲寒蟬 氏(110p)
『肥後の城』一句鑑賞 その1
■1頁: 堀田季可 氏(111p)
『肥後の城』一句鑑賞 その2

◉第一回「文學の森」ZOOM俳句大会作品募集(142P)
新企画:選者として参加

【永田満徳関連記事】
●「今月の秀句・今月の季語」50P〜52P
永田満徳選評・向瀬美音選訳(仏語、伊語)・中野千秋訳(英語)
●「華文俳句」P53P
永田満徳選評・洪郁芬選訳

●「文學の森」ZOOM句会(135P〜139P
・基礎から学ぶZOOM俳句教室(講師:永田満徳)第二期第2回
・仙田洋子ZOOM句会第九回
・北海道「文學の森」ZOOM句会第九回
・関東「文學の森」ZOOM句会第八回
・関西「文學の森」ZOOM句会第第八回
・九州「文學の森」ZOOM句会第十二回(担当:永田満徳)
・全国「文學の森」ZOOM句会第八回(講師:藤田直子氏)
●11月の「文學の森」ZOOM句会ご案内(140P〜141P)

※お読み頂ければ幸いです。
毎月25日発売/A5判/定価1,000円

画像:「俳句界」11月号





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Facebook「華文俳句社」 〜【俳句界】2022.10月号〜

2022年09月28日 15時43分48秒 | 月刊誌「俳句界」
俳句大学国際俳句学部!
 
Facebook「華文俳句社」
〜【俳句界】2022.10月号〜
 
◆2022年『俳句界』10月号が発行されました。
◆華文圏に俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。
◆2020年1月からは月刊『俳句界』に「華文俳句」の秀句を連載しています。
◆どうぞご理解とご支援をお願いします。
俳句大學國際俳句學部的通知!
~Facebook 「華文俳句社」Kabun Haiku 2022・10〜
◆2022年『俳句界』10月號已出版。
◆於華文圏提倡包含俳句的基礎「一個切」和「兩項對照組合」的二行俳句。
◆請各位多多支持指教。
華文俳句【俳句界】2022,10月号
永田満徳選評・洪郁芬選訳
輪椅上翻弄彩券的雙手
亭仔腳
帥麗
〔永田満徳評論〕
「亭仔腳」是台灣特殊的建築物,也是台灣的季語。面向馬路的一樓是迴廊,而迴廊的上方是建築物的第二層樓。「彩卷」是會抽中獎金的台灣樂透彩,只限定給身心障礙者、原住民和單親家庭販賣。此刻他坐在輪椅上,想要抽中一張彩卷,不停的翻弄著。這首俳句細緻的描繪身心障礙者的一種娛樂。
騎楼かな車椅子にて捲るくじ
帥麗
〔永田満徳評論〕
「亭仔腳(別称: 騎楼)」は特別な建物で、台湾の季語でもある。通りに面した1階は回廊で、回廊の上部が2階となっている。「彩券」は勝者に賞金が与えられる台湾の「宝くじ」で、販売は障害者、原住民、一人親家庭に限られている。「車椅子」の乗ったまま、「宝くじ」を当てて、賞金を手に入れようとしている情景だろう。障害者の娯楽の一端がよく描かれている。
藝閣扮相的清秀男童
觀音媽生
胡同
〔永田満徳評論〕
「觀音媽生」是台灣的季語。觀音菩薩的台灣俗稱是「觀音媽」。誕辰為農曆六月十九日,供奉的寺廟皆隆重舉辦禮拜。「藝閣」是從中國傳來的民俗活動。迎神儀式時,孩子們裝扮成各式各樣的歷史人物,坐在精美的閣子裡,由人抬著或搭載於車子上遊行街頭。作者巧妙的擷取了這個華麗民俗的一幕。
観音媽芸閣に装ふ童かな
胡同
〔永田満徳評〕
「観音媽生」は台湾の季語で、「観音媽」は観音菩薩の台湾での俗称。誕生日は陰暦6月19日で、寺院はお祝いの儀式を行う。「芸閣」は中国から伝わる伝統的な民俗芸能の一種である。迎神儀式の時、子どもたちを様々な歴史上の人物に扮装させ、美しい台座に乗せて、通りを練り歩く台湾の風物詩である。華やかで、賑やかな芸閣の様子がうまく切り取られている。
拿鐵尺挖撲滿的孩童
芋仔冰
黃士洲
〔永田満徳評論〕
「芋仔冰」是台灣的季語,意思是芋頭製作的冰棒或冰淇淋。昔日在台灣,可以邊買芋仔冰邊玩圓盤抽獎。獎品通常是「綠豆冰」等推車上販賣的點心。這首俳句具體的描述孩童拿著鐵尺,從撲滿挖出他為了買芋仔冰而儲存的零錢。彷彿能看見,這個孩童喜不自勝的笑開了小臉。
鉄定規で掘る貯金箱芋仔冰
黃士洲
〔永田満徳評〕
「芋仔冰」は台湾の季語で、タロイモでできたアイスキャンディーやアイス製品。昔の台湾の芋仔冰の屋台では、芋仔冰を何個か買えば宝くじで遊ぶことができ、通常「綠豆冰」などの賞品が当たった。芋仔冰を買うために貯めていたお金を「貯金箱」から取り出している情景をより具体的に表現している。いかにも楽しく、うれしそうな子どもの顔が浮かんでくる。
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〜Facebook「Haiku Column」〜 【俳句界】2022年10月号

2022年09月28日 15時38分37秒 | 月刊誌「俳句界」
俳句大学国際俳句学部よりお知らせ【国際俳句の取り組み】!
 
〜Facebook「Haiku Column〜
☆【俳句界】2022年10月号☆
 
◆俳句総合誌『俳句界』2022年10月号が発行されました。
◆俳句大学 〔Haiku Column〕のHAIKUから選句・選評した句を掲載しています。また、「俳句界」2019年1月号から毎月連載しています。
※ 2021年の『俳句界』10月号から、優秀な作品が揃って来ましたので、1ページ増えて、3ページに渡って掲載しました。
◆R 2・12月号から作者の国名を入れています。人種、国籍を問わず投句を受け入れていることから、その「人道主義的」スタンスが広く支持されています。
◆ 向瀬美音氏は日本語訳の改善に着手している。五七五の17音の和訳は、HAIKUをただ端に日本の俳句の五七五の17音にしただけではなく、原句のHAIKUの真価を再現するものであり、国際俳句の定型化に一歩近づくための有効な手立てであることを強調しておきたい。
◆例えば、ある日本の国際俳句大会で「飢えた難民の/前に口元に差し出す/マイクロフォン一本」のような三行書きにしただけで散文的な国際俳句が大会大賞、或いはある国際俳句協会のコンクールで「古い振り子時計―/蜘蛛の巣だらけになっている/祖父のおとぎ話」のような切れがあっても三段切れで冗漫な国際俳句が特選を受賞しているように、三行書きの国際俳句が標準になっていることに危惧を覚えて、俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。
◆2017年7月にフランス語圏、イタリア語圏、英語圏の55人が参加する機関紙「HAIKU」を発行しました。12月20日発行の2号では91人が参加しました。また、5月31日発行の3号では96人が参加し、320ページを数えます。さらに、12月26日発行の4号では112人が参加し、500ページを数えます。そして5号では150人が参加して、550ページを越えて、8月1日に出版しました。そして、6号を2020年12月に出版しました。また、2020年3月1日には「国際歳時記」の第1段として【春】、2022年6月には【冬・新年】を出版しました。「HAIKU」6号と「歳時記」春・冬・新年は原句の内容を損なうことなく五七五に訳出しています。
◆総合俳句雑誌「俳句界」2118年12月号(文學の森)の特集に「〔Haiku Column〕の取り組み」について」が3頁に渡って書いています。
◆「華文俳句」に於いては、華文二行俳句コンテストを行い、華文圏に広がりを見せて、遂に、2018年11月1日にニ行俳句の合同句集『華文俳句選』が発行されました。
◆ 二行俳句の個人句集では、洪郁芬氏が『渺光乃律』(2019、10)を〔華文俳句叢書1〕として、郭至卿氏が『凝光初現』(2019、10)を〔華文俳句叢書2〕として、次々に刊行している。さらに、全季節を網羅した「華文俳句歳事記」が2020年11月には刊行されて、これで季重なりの問題が解消されるでしょう。
◆さらに、2020年1月からは月刊『俳句界』に「華文俳句」の秀句を連載している。
◆『俳句界』2020年3月号の特別レポートにおいて、熊本大学で行われたラウンドテーブル「華文俳句の可能性」の報告が8頁に渡って掲載されました。
◆どうぞご理解ご支援をお願いします。
The October issue of 「HAIKUKAI俳句界」!
〜Haiku Colum of Haiku University [Monthly best Haikus]〜
◆the October issue of HAIKUKAI俳句界 has just been published.
◆It contains the best haikus of the month selected by M. Nagata.
◆according to the plan, we will continue to publish 2 lines haikus with kire and toriawase.
Octobre aout de 「HAIKUKAI俳句界」!
〜Haikus du mois de Haiku Colum de Haiku Universite〜
◆ Octobre aout de HAIKUKAI俳句界 vient d'etre publie.
◆il contient les meilleurs haikus du mois selectionnes par M. Nagata.
◆Selon ce plan nous allons continuer a publier des haikus en deux lignes avec kire et toriawase.
永田満徳選評・向瀬美音選訳(仏・伊)・中野千秋訳(英)
【今月の秀句(monthly excellent Haikus)】  
(Facebook「Haiku Column」より)
Larbi Limi(Morocco)
sieste d'été
le silence perturbe le silence
〔Commentaire de Mitsunori Nagata〕
La sieste présente de nombreux avantages, notamment la réduction du stress et une meilleure concentration. Pour passer une bonne nuit de sommeil, vous devez être conscient de votre position de sommeil et de vos vêtements, ainsi que de votre environnement. On dit souvent que "le calme dérange le calme", ce qui décrit bien le fait que si votre environnement est trop calme, le calme deviendra gênant et vous ne pourrez pas vous endormir assez rapidement.
ラルビ リミ(モロッコ)
静けさは静けさ乱す昼寝かな 
〔永田満徳評〕
「昼寝」にはストレス解消や集中力の向上など、さまざまな効果がある。良質な睡眠をとるためには眠るときの体勢や服装などはもちろん、周囲の環境にも気をつける必要がある。「静けさは静けさ乱す」とはよく言ったもので、周囲があまりにも静かだと、その静けさがやけに気になり、すぐには寝付けないことをうまく表現している。
タンポポ 亜仁寿(Indonesia)
snake moving on wet grass -
cursive calligraphy
〔Commented by Mitsunori Nagata〕
Although 'snakes' have lost their limbs for movement, they show a high degree of adaptability, with their elongated bodies enabling them to move on the ground, in trees and underwater. They are slippery vertically and non-slippery horizontally, and, as the word 'meander' implies, they move forward in a sinuous manner. The gotokuhaiku is a fascinating form of haiku.
タンポポ 亜仁寿(インドネシア)
濡れし草筆記体のごと蛇がゆく  
〔永田満徳評〕
「蛇」は移動するための四肢を失ったとはいえ、細長い体によって地上や樹上、水中での移動を可能にし、高い適応性を示す。縦には滑りやすく、横には滑りにくい特性を生かし、「蛇行」という言葉通り、くねくね曲がりながら進む。「筆記体のごと」と言われてみればその通りで、〈ごとく俳句〉のおもしろさを感じさせる句である。
Anna Rimondi (Italy)
nata nell'acqua per volare nel vento -
la libellula
〔Commentaire de Mitsunori Nagata〕
La libellula è un insetto acquatico che si trova nelle risaie, nei ruscelli, negli stagni e nelle paludi. Emergono dall'acqua, si schiudono e volano via. Possono volare in vari modi e possono anche catturare le prede mentre volano. L'espressione "nato nell'acqua e soffiato dal vento" coglie con precisione la stretta relazione tra acqua e vento nell'ecologia della libellula.
アンナ リモンディ(イタリア)
水に生まれ風に吹かるる蜻蛉かな 
〔永田満徳評〕
「蜻蛉」は水生昆虫で、田んぼや小川、池や沼などにも生息している。やがて水中から出てきて、羽化して飛び立つ。〈とんぼ返り〉という言葉もあるぐらい、様々な飛び方ができるし、飛びながら獲物を捕まえることもできる。「水に生まれ風に吹かれ」と表現したところは、蜻蛉の生態における〈水〉と〈風〉との密接な関係を的確に捉えている。
【今月の季語(Kigo of this month】     
(Facebook「Haiku Column」より)
【 夏至 げし geshi / summer solstice / solstice d’été 】
Zamzami Ismail(Indonesia)
better alone than both but feel alone
summer solstice
ザンザミ イスマイル(インドネシア)
夏至の日や一人が好きで寂しくて 
Zdenka Mlinar(Croatia)
"Midsummer Night's Dream" by W. Shakespeare
summer solstice
ズデンカ ムリナ―(クロアチア)
夏至の日に開いて「真夏の夜の夢」 
【 夏の風 なつのかぜ natsunokaze / summer breeze / vent d’été 】
Kim Olmtak Gomes(Holland)
whiffs from behind the sun
summer breeze
キム オルムタック ゴメス(オランダ)
太陽の匂ひを運ぶ夏の風  
Ngo Binh Anh Khoa(Vietnam)
summer breeze
the scent of her perfume lingers in the air
ナゴ ビン アン コア(ベトナム)
夏の風君の香りのまだ消えず  
【 夕焼 ゆうやけ yuuyake / sunset / embrasement du soleil couchant 】
Mirela Brailean(Romania)
sunset -
the shadows delay
ミレラ ブライレーン(ルーマニア)
夕焼けの影が遅れて付いてくる  
Anna Rimondi(Italy)
cielo al tramonto-
una parte di me sfuma col rosso
アンナ リモンディ(イタリア)
夕焼や身の一部分赤くなる 
【 夏休み  なつやすみ natsuyasumi / summer vacation / vacances d’été 】
Rachida Jerbi(Tunisia)
grandes vacances ~
la fillette joue à la maîtresse avec les poupées
ラチダ ジェルビ(チュニジア)
夏休み娘は人形と先生ごつこ 
Gabriella De Masi(Italy)
ferie estive-
il profumo di pane che manca all'alba
ガブリエラ デマシ(イタリア)
夏休み夜明けのパンの懐かしく 
【 泳ぎ およぎ oyogi / swim / baignade 】
Barrie Levine(USA)
midnight swim
our bodies drenched in silver light
バリー レビン(アメリカ合衆国)
真夜中を泳ぎて銀の灯に濡れて  
Feten Fourti(Tunisia)
première baignade sans toi
mes larmes plus salées que l eau de mer
フテン フルティ(チュニジア)
初泳ぎ涙は海水より塩辛し 
【砂日傘 すなひがさ sunahigasa / beach parasol / parasol de plage 】
Christina Chin(Malaysia)
rhythm of a boat…
under the beach umbrella soothing lull
クリスティーナ チン(マレーシア)
舟のリズムゆつたり過ごす浜日傘  
Choupie Moysan(France)
rondeurs charnues sous le parasol
en bouche l'olive
シュピー モイサン(フランス)
オリーブや砂日傘の下のまろき体 
【冷酒  れいしゅ reishu / cold sake / saké froid 】
Rina Darsa(Indonesia)
cold sake
I share my smile with the world
リナ ダルサ(インドネシア)
微笑みを世界と分かち冷酒酌む  
Ana Irina(Romania)
cold sake -
I open a Japanese novel
アナ イリナ(ルーマニア)
につぽんの小説開き冷酒酌む  
【 花火 はなび hanabi / firework / feu d’artifice 】
Lucie-Soleil Ouellet(France)
sérénité du soir devant la rivière
soudain des feux d'artifices  
リュシー ソレイユ ウイエ(フランス)
川の夜のしじま突如の花火かな 
Carmen Baschieri(Italy)
fuochi d'artificio
così lontano il rombo della guerra
fireworks
so far the roar of war
カルメン バシエリ(イタリア)
揚花火はるか遠くに戦火かな
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〜Facebook「Haiku Column」〜 ☆【俳句界】2022年9月号☆

2022年08月25日 00時54分08秒 | 月刊誌「俳句界」
俳句大学国際俳句学部よりお知らせ【国際俳句の取り組み】!
 
〜Facebook「Haiku Column〜
☆【俳句界】2022年9月号☆
 
◆俳句総合誌『俳句界』2022年9月号が発行されました。
◆俳句大学 〔Haiku Column〕のHAIKUから選句・選評した句を掲載しています。また、「俳句界」2019年1月号から毎月連載しています。
※ 2021年の『俳句界』10月号から、優秀な作品が揃って来ましたので、1ページ増えて、3ページに渡って掲載しました。
◆R 2・12月号から作者の国名を入れています。人種、国籍を問わず投句を受け入れていることから、その「人道主義的」スタンスが広く支持されています。
◆ 向瀬美音氏は日本語訳の改善に着手している。五七五の17音の和訳は、HAIKUをただ端に日本の俳句の五七五の17音にしただけではなく、原句のHAIKUの真価を再現するものであり、国際俳句の定型化に一歩近づくための有効な手立てであることを強調しておきたい。
◆例えば、ある日本の国際俳句大会で「飢えた難民の/前に口元に差し出す/マイクロフォン一本」のような三行書きにしただけで散文的な国際俳句が大会大賞、或いはある国際俳句協会のコンクールで「古い振り子時計―/蜘蛛の巣だらけになっている/祖父のおとぎ話」のような切れがあっても三段切れで冗漫な国際俳句が特選を受賞しているように、三行書きの国際俳句が標準になっていることに危惧を覚えて、俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。
◆2017年7月にフランス語圏、イタリア語圏、英語圏の55人が参加する機関紙「HAIKU」を発行しました。12月20日発行の2号では91人が参加しました。また、5月31日発行の3号では96人が参加し、320ページを数えます。さらに、12月26日発行の4号では112人が参加し、500ページを数えます。そして5号では150人が参加して、550ページを越えて、8月1日に出版しました。そして、6号を2020年12月に出版しました。また、2020年3月1日には「国際歳時記」の第1段として【春】、2022年6月には【冬・新年】を出版しました。「HAIKU」6号と「歳時記」春・冬・新年は原句の内容を損なうことなく五七五に訳出しています。
◆総合俳句雑誌「俳句界」2118年12月号(文學の森)の特集に「〔Haiku Column〕の取り組み」について」が3頁に渡って書いています。
◆「華文俳句」に於いては、華文二行俳句コンテストを行い、華文圏に広がりを見せて、遂に、2018年11月1日にニ行俳句の合同句集『華文俳句選』が発行されました。
◆ 二行俳句の個人句集では、洪郁芬氏が『渺光乃律』(2019、10)を〔華文俳句叢書1〕として、郭至卿氏が『凝光初現』(2019、10)を〔華文俳句叢書2〕として、次々に刊行している。さらに、全季節を網羅した「華文俳句歳事記」が2020年11月には刊行されて、これで季重なりの問題が解消されるでしょう。
◆さらに、2020年1月からは月刊『俳句界』に「華文俳句」の秀句を連載している。
◆『俳句界』2020年3月号の特別レポートにおいて、熊本大学で行われたラウンドテーブル「華文俳句の可能性」の報告が8頁に渡って掲載されました。
◆どうぞご理解ご支援をお願いします。
 
The September issue of 「HAIKUKAI俳句界」!
〜Haiku Colum of Haiku University [Monthly best Haikus]〜
◆the September issue of HAIKUKAI俳句界 has just been published.
◆It contains the best haikus of the month selected by M. Nagata.
◆according to the plan, we will continue to publish 2 lines haikus with kire and toriawase.
Septembre aout de 「HAIKUKAI俳句界」!
〜Haikus du mois de Haiku Colum de Haiku Universite〜
◆L Septembre de aout de HAIKUKAI俳句界 vient d'etre publie.
◆il contient les meilleurs haikus du mois selectionnes par M. Nagata.
◆Selon ce plan nous allons continuer a publier des haikus en deux lignes avec kire et toriawase.
 
永田満徳選評・向瀬美音選訳(仏・伊)・中野千秋訳(英)
 
【今月の秀句(monthly excellent Haikus)】  
(Facebook「Haiku Column」より)
 
Barbara Olmtak(Holland)
walnuts
cracking a brainteaser
〔Commented by Mitsunori Nagata〕
The 'walnut' is covered in such a hard shell that a special device called a nutcracker is used. The difficulty with 'Gotoku haiku' is that the ideas and expressions can become commonplace and easily fall into the clichéd category, but if the metaphor is good, the haiku can be memorable and impactful. The metaphor of solving a difficult problem as opposed to cracking walnuts is interesting and shows the quality of 'kotoku haiku'.
バーバラ オルムタック(オランダ)
難問をかち割るごとき胡桃かな  
〔永田満徳評〕
胡桃割りという特別な器具を使うほど、「胡桃」は堅い殻に覆われている。「ごとく俳句」は発想、表現がありふれたものになり、月並に陥りやすいという難しさがあるが、喩えが良ければ印象深く、インパクトのある句になる。胡桃を割ることに対して、難問を解くという喩えはおもしろく、「ごとく俳句」のよさを示している。
Stefania Andreoni(Italy)
sinfonia concertante -
un tramonto dipinge il temporale
〔Commentaire de Mitsunori Nagata〕
"Sinfonia Concertante" è un brano finalizzato alla collaborazione tra due o più solisti e un'orchestra dinamica. Combinando la variegata musica di strumenti solisti e orchestrali con la scena dei temporali dove si vede il tramonto tra le nuvole, piuttosto che i temporali che coprono il cielo, è più vivido come se fosse una Sinfonia Concertante che raffigura il tramonto cielo.
ステファニア アンドレオ(イタリア)
協奏交響曲雷雨を染める夕日なり 
〔永田満徳評〕
「協奏交響曲」は2つ以上のソロ奏者とダイナミックなオーケストラとの協演を目的とした楽曲。独奏楽器とオーケストラとが織りなす、変化に富む音楽に、空を覆う雷雲というより、雲間に夕日が見える雷雨の情景を取り合わせることによって、あたかも協奏交響曲のようだと表現したところに、より鮮やかな夕焼け空を描き出している。
タンポポ 亜仁寿(Indonesia)
wind chimes sold out -
where did the wind go
〔Commented by Mitsunori Nagata〕
The 'wind chimes', which had been hung in great numbers and rattled in a frightening manner, have been sold out, and the wind that had been sent to the wind chimes has disappeared somewhere else. However, the wind is still blowing. The beauty of this haiku is that it expresses that as the wind chimes for sale disappear, the wind also disappears. There is a discovery here, an interest that transcends logic.
タンポポ 亜仁寿(インドネシア)
風鈴は売り切れ風も消え失せる  
〔永田満徳評〕
数多く吊り下げて、おびただしく鳴っていた「風鈴」が売り切れて、それまで風鈴に送っていた風もどこかへ消えて行ってしまったという。しかし、風は依然として吹いているのである。この句のよさは、売る風鈴がなくなるとともに、「風も消え失せる」と表現したところである。ここには発見があって、理屈を越えたおもしろさがある。
 
【今月の季語(Kigo of this month】     
(Facebook「Haiku Column」より)
 
【 猛暑 もうしょ mousho / scorching, heat wave / canicule 】
Olfa Kchouk Bouhadida(Tunisia)
canicule dominante ~
les klaxons de joie submergent les rues
オルファ クチュク ブハディダ(チュニジア)
猛暑なり道はクラクションに溢れたる 
Abdallah Hajji(Morocco)
canicule
mon ombre me précède à la rivière
アブダラ ハジイ(モロッコ)
猛暑なり影は私の前をゆき 
【 緑蔭 りょくいん ryokuin / the shade of a tree / ombrage des feuillages 】
Francesco Palladino(Italy)
tree shadows
my last home in the coolness
フランシスコ パラディノ(イタリア)
緑陰やわれの居場所はここにあり  
Gisèle Evrot(France)
couchés dans un coin d'ombre bleue ~
nos voix s'endorment
ジゼル エヴロット(フランス)
緑蔭やしばし二人は眠り込み 
【 麦藁帽子 むぎわらぼうし mugiwarabousi / straw hat / chapeau de paille 】
Françoise Deniaud-Lelièvre(France)
bourrasque soudaine
les chapeaux de paille se sentent pousser des ailes
フランソワーズ ドヴニオー ルリエーブル(フランス)
突風や麦藁帽に羽の生え   
Anne-Marie Joubert-Gaillard(France)
chapeaux de paille -
mère et fille comme des sœurs sous le soleil
アンヌーマリー ジュベール‐ガヤール(フランス)
麦藁帽姉妹のやうな親子かな 
【 アイスクリーム あいすくりーむ aisukuri-mu / ice cream / glace 】
Meije Li(France)
un enfant court vers le marchand de glaces ‐
un nuage le suit
メイジュ リー(フランス)
アイスクリーム売りに子は走る雲それを追ふ 
Mara Faccioni(Italy)
strawberry ice-cream -
my son's fresh kisses on my cheecks
マラ ファッチオーネ(イタリア)
アイスクリームわたしの頬に子のキッス  
【 香水 こうすい kousui / perfume / parfum 】
タンポポ 亜仁寿(Indonesia)
many perfume scent blowing in the wind-
beautiful lies
タンポポ 亜仁寿(インドネシア)
美しき嘘や香水をちこちに  
Kim Olmtak Gomes (Holland)
hot date
flames of perfume
キム オルムタック ゴメス(オランダ)
香水は炎のごとき逢瀬かな  
【 蟬 せみ semi / cicada / cigale 】
Nuky Kristijno(Indonesia)
cicada song
feeling of loneliness strikes me
ナッキー クリスティジーノ(インドネシア)
蟬の声込み上げてくる孤独感  
feten fourti(Tunisia)
lever du jour sans doute
les oiseaux prenant la relève des cigales
フテン フルチ(チュニジア)
あかときや蟬の鳴き声に鳥が継ぎ 
【 蝸牛 かたつむり katatsumuri / snail / escargot, limaçon 】
Rina Darsa(indonesia)
snail
life goes so slow
リナ ダルサ(インドネシア)
かたつむり人生かくもゆつくりと  
Nani Mariani(Australia)
snail
wherever I go I'm always alone
ナニ マリアニ(オーストラりア)
かたつむり何処へ行くにも一人ぼつち 
【 百合 ゆり yuri / lily / lys 】
Christina Chin(Malaysia)
silence except for the wind
lily fields
クリスティーナ チン(マレーシア)
風の音だけが過ぎ去る百合の園  
Angela Giordano(Italy)
candidi gigli
l'innocenza dei bambini
アンジェラ ジオルダーノ(イタリア)
白百合や子らはなべて無邪気なる
コメント
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