俳句大学国際俳句学部よりお知らせ!
〜Facebook「華文俳句社」Kabun Haiku 2020・11〜
◆2020年『俳句界』11月号が発行されました。2020年1月からは月刊『俳句界』に「華文俳句」の秀句を連載しています。
◆華文圏に俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。
◆2018年11月1日には、二行書きの華文俳句の合同句集『華文俳句選』が発行されました。
◆ 二行俳句の個人句集では、洪郁芬氏が『渺光乃律』(2019、10)を〔華文俳句叢書1〕として、郭至卿氏が『凝光初現』(2019、10)を〔華文俳句叢書2〕として、次々に刊行しています。
◆さらに、全季節を網羅した「華文俳句歳事記」(仮題)が2020年11月末には刊行予定で、これで季重なりの問題が解消されるでしょう。
◆2020年『俳句界』3月号の特別レポートにおいて、「熊本大学」で行われたラウンドテーブル「華文俳句の可能性」の報告が8頁に渡って掲載されました。
◆どうぞご理解とご支援をお願いします。
俳句大學國際俳句學部的通知!
~Facebook 「華文俳句社」Kabun Haiku 2020・11〜
◆2020年『俳句界』11月號已出版。
◆於華文圏提倡包含俳句的基礎「一個切」和「兩項對照組合」的二行俳句。
◆2018年12月1日已出版華文俳句的合著,『華文俳句選』。
◆2020年『俳句界』3月號以八頁的篇幅特別報導了於「熊本大學」舉辦的「華文俳句の可能性」座談會。
◆請各位多多支持指教。
華文俳句【俳句界】11月号
永田満徳選評・洪郁芬訳
郭至卿
詩人執筆的手不停啊
春潮
〔永田満徳評論〕
在風景秀麗的海濱屋裡,拍打岸邊的「春潮」節奏宛如宜人的BGM,而此刻詩歌的創作卻出乎意料地順利。伴隨著迎春的喜悅, 此俳句描繪春季的柔和美好。
郭至卿
詩人の書く手が止まらない
春の潮
〔永田満徳評〕
見晴らしのよい海辺の家の情景で、打ち寄せる「春の潮」のリズムある音があたかも心地よいBGMとなって、詩作が思いの外はかどっているのであろう。春を迎えた喜びとともに、おだやかな春の季節をうまく表現している。
簡玲
剛出爐的爆米花
魚鱗雲
〔永田満徳評論〕
在魚鱗雲飄逸的秋空之下,大口吃著芳香四溢的熱爆米花,是符合食慾之秋的一個場景。天與地的對比何等遼闊,視野一望無際的延伸。真是一首巧妙的兩項對照組合俳句。
簡玲
出来立てのポップコーン
鱗雲
〔永田満徳評〕
「鱗雲」が広がる秋空のもと、「出来立て」の温かく、香ばしい「ポップコーン」を頬張っている情景は食欲の秋にふさわしい。天と地との対比によって広がりのある句になっていて、取合せの妙技がうまく生かされている。
胡同
開水滾的鳴笛聲
冬曉
〔永田満徳評論〕
大概是要煮咖啡吧。開水滾後廚房傳來的茶壺鳴笛於寒冷的早晨,伴隨著咖啡的香氣,使心情放鬆並感受到幸福。此俳句描寫作者以好心情迎接「冬曉」的一個畫面。
胡同
お湯の沸く薬缶の音
冬の暁
〔永田満徳評〕
珈琲でも淹れるためであろうか。台所から聞こえてくるお湯の湧く音は珈琲の香りとともに、寒い冬の朝であればあるほど、気持がほぐれ、とても幸せな気分になる。気持よく迎えた「冬の暁」の一場面をうまく切り取っている。
俳句大学国際俳句学部よりお知らせ!
〜Facebook「華文俳句社」Kabun Haiku 2020・10〜
◆2020年『俳句界』10月号が発行されました。
◆華文圏に俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。
◆2018年11月1日には、二行書きの華文俳句の合同句集『華文俳句選』が発行されました。
◆ 二行俳句の個人句集では、洪郁芬氏が『渺光乃律』(2019、10)を〔華文俳句叢書1〕として、郭至卿氏が『凝光初現』(2019、10)を〔華文俳句叢書2〕として、次々に刊行している。
◆さらに、2020年1月からは月刊『俳句界』に「華文俳句」の秀句を連載している。
◆2020年『俳句界』3月号の特別レポートにおいて、「熊本大学」で行われたラウンドテーブル「華文俳句の可能性」の報告が8頁に渡って掲載されました。
◆どうぞご理解とご支援をお願いします。
俳句大學國際俳句學部的通知!
~Facebook 「華文俳句社」Kabun Haiku 2020・10〜
◆2020年『俳句界』10月號已出版。
◆於華文圏提倡包含俳句的基礎「一個切」和「兩項對照組合」的二行俳句。
◆2018年12月1日已出版華文俳句的合著,『華文俳句選』。
◆2020年『俳句界』3月號以八頁的篇幅特別報導了於「熊本大學」舉辦的「華文俳句の可能性」座談會。
◆請各位多多支持指教。
華文俳句【俳句界】10月号
永田満徳選評・洪郁芬訳
郭至卿
收音機播放老歌
貓在藤椅上打瞌睡
〔永田満徳評論〕
「老歌」與「貓」的兩項對照組合描繪的畫面是,以老歌為背景音樂躺在籐椅上睡著的貓。以及那位站在旁邊的愛貓家正微笑著,凝視著這一隻安然入眠的幸福家貓。
郭至卿
懐メロのラジオの放送
籐椅子に猫の居眠り
〔永田満徳評〕
「懐メロ」と「猫」とが取り合わされることで、「懐メロ」をBGMにしながら、眠りに落ちている「籐椅子」の「猫」が浮かび上がってくる。心地よく眠っている猫を微笑ましく眺めている愛猫家の様子をよく捉えている。
盧佳璟
樹蔭下聞芒果落
琴道院
〔永田満徳評論〕
「琴道院」是學習琴藝的教室。上課時教室裡滿滿的熱鬧聲響,教室外庭院的芒果偶爾落下,如刻劃著時間。藉由教室內外動靜的對比,將琴道院華貴的氛圍表露無遺。
盧佳璟
下闇に落ちるマンゴー
琴道院
〔永田満徳評〕
「琴道院」は言わばお琴の音楽教室。教室がにぎやか音に満ち溢れている一方、その庭では「マンゴー」がときおり時を刻むように落ちる。動と静の対比によって、「琴道院」の華やかな雰囲気がうまく描かれている。
皐月
偶像劇裡失戀的場景
花野原
〔永田満徳評論〕
或許是作者喜愛的偶像正獨自落淚,演出失戀的一幕。因為場景是繁花秋草茂盛的原野,這位「偶像」被襯托成宛如悲劇裡的女主人公。此俳句清楚描繪著偶像劇的影迷心境。
皐月
アイドルの失恋ドラマのワンシーン
花野
〔永田満徳評〕
お気に入りのアイドルが失恋で涙を流している「ワンシーン」か。「花野」であるがゆえに、「アイドル」があたかも悲劇のヒロインのように思われてくる。ドラマファンの思いをうまく切り取っている。