【永田満徳(みつのり)】 日本俳句協会会長代行 俳人協会幹事 俳人協会熊本県支部長 「文学の森」ZOOM俳句教室講師

「火神」主宰 「俳句大学」学長 「Haïku Column」代表 「秋麗」同人 未来図賞/文學の森大賞/中村青史賞

Facebook「華文俳句社」 〜【俳句界】2023.10月号〜

2023年10月02日 21時08分19秒 | 「俳句界」華文俳句
俳句大学国際俳句学部!
 
Facebook「華文俳句社」
〜【俳句界】2023.10月号〜
 
◆2023年『俳句界』10月号が発行されました。
◆華文圏に俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。
◆2020年1月からは月刊『俳句界』に「華文俳句」の秀句を連載しています。
◆どうぞご理解とご支援をお願いします。
俳句大學國際俳句學部的通知!
~Facebook 「華文俳句社」Kabun Haiku 2023・10〜
◆2023年『俳句界』10月號已出版。
◆於華文圏提倡包含俳句的基礎「一個切」和「兩項對照組合」的二行俳句。
◆請各位多多支持指教。
 
華文俳句【俳句界】2023,10月号
永田満徳選評・洪郁芬選訳
 
𣎴同人的汗味
日暮街
鄧紹佳
〔永田満徳評論〕
「汗」成了夏天炎熱的代名詞。溫度升高,汗水就從皮膚上源源不斷地湧出。在灼熱的夕陽照射下,人們不禁擦拭額頭和脖子上的汗珠,彷彿被烈日烤灼著一般。在街頭來往的人群中,似乎能嗅到濃郁的「汗味」飄散。這段文字以「不同人的汗味」來描繪正值盛夏的「街景」,引起強烈的共鳴。
 
日暮なる街それぞれの汗の匂ひ
鄧紹佳
〔永田満徳評〕
「汗」は夏の極暑の代名詞。暑くなればなるほど、汗が皮膚からだらだらと出てくる。焼けつくような「日暮」の日差しに照らされて、額や首筋の汗を拭いているのであろう。いかにも街中を行き交う人の「汗の匂ひ」が漂ってきそうである。暑さの真っ盛りの「街」の様子を「それぞれの汗の匂ひ」と表現しているところが共感できる。
 
 
上衣透明的繡花
水槍
丁口
〔永田満徳評論〕
「水槍」是一種玩具,它透過壓縮空氣來射出水。就像俳句中所說的〈呼喚爸媽/水槍的靶子 井沢正江〉,人們會以親近的人為目標,用水鉄砲來射擊。而「繡花」則是指具有花朵圖案的刺繡。句子中描述的「上衣透明的繡花」指的是透明材質且帶有花朵圖案的上衣,可能是在談論雨衣。這段文字成功地捕捉到了充滿活力和可愛的孩子們在水中嬉戲的場景。
 
水鉄砲クリアな服の花模様
丁口
〔永田満徳評〕
「水鉄砲(水槍)」は空気を圧縮して水を発射するおもちゃ。「ちちははを水鉄砲の的に呼ぶ 井沢正江」の句のように、親しい人を標的にして水鉄砲を撃っているのである。「繡花」とは花模様の刺繍のこと。「上衣透明的繡花」は花柄の透明な上着、つまりレインコートのことであろう。元気で可愛い子どもの水遊びの姿がよく捉えられている。
 
 
堂兄弟爭相偷吃喜餅
捕蠅籠
帥麗
〔永田満徳評論〕
「捕蠅籠」是指台灣夏季的季語,是一種用來捕捉蒼蠅的器具。這些蒼蠅會被引誘進入放有腐爛內臟等物的籠子,然後無法再自由出去。「喜餅」則是婚禮或慶祝場合中贈送的傳統糕點。擺在捕蠅籠附近的喜餅,或許會被表從舅的表兄妹們「偷偷品嚐」。這段描述成功地捕捉到了天真無邪的孩子們的舉動。
 
捕蠅籠いとこで喜餅盗み食ふ
帥麗
〔永田満徳評〕
「捕蠅籠{ほえいろう)」は台湾の夏の季語で、虫取り器具のこと。蠅は腐った内臓などのある籠の中に引かれて、出ることができなくなる。「喜餅(きびょう)」は結婚式やお祝い事などで贈られる伝統的な菓子。捕蠅籠の近くに置かれた喜餅をいとこ同士で「盗み食ふ」のであろう。無邪気な子どもの動作がうまく切り取られている。
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Facebook「華文俳句社」 〜【俳句界】2023.9月号〜

2023年09月01日 13時40分45秒 | 「俳句界」華文俳句
俳句大学国際俳句学部!
 
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〜【俳句界】2023.9月号〜
 
◆2023年『俳句界』9月号が発行されました。
◆華文圏に俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。
◆2020年1月からは月刊『俳句界』に「華文俳句」の秀句を連載しています。
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華文俳句【俳句界】2023,9月号
永田満徳選評・洪郁芬選訳
江彧
滿溢空瓶的回收桶
溽暑
〔永田満徳評論〕
「溽暑」是指梅雨結束時,即使靜坐不動也會感到皮膚泛油汗的悶熱天氣。像啤酒等飲料的消費量會急劇增加。「空瓶」作為資源垃圾被回收。經過清潔和消毒,可以再利用,或者將其粉碎,作為玻璃原料使用。通過描繪裝滿「回收箱」的大量「空瓶」,作者巧妙地捕捉了夏季的風景。
江彧
空瓶の回収箱の溽暑かな
〔永田満徳評〕
「溽暑」とは梅雨の終わり頃の、じっとしていても脂汗のにじむような蒸し暑さのこと。ビールなどの飲料水の消費量はうなぎのぼりである。「空瓶」は資源ゴミとして回収される。洗浄・殺菌をして、再利用するか、細かく砕き、ガラス原料とするか。「回収箱」に詰め込まれた大量の「空瓶」を描くことによって、夏場の風景をうまく切り取っている。
黃士洲
果汁機高轉速的碎物聲
大暑
〔永田満徳評論〕
「大暑」是二十四節氣中的一個,也是一年中氣溫最高的時期,暑熱達到巔峰。「果汁機」是一種用來榨取蔬菜和水果等製作果汁的工具。「高轉速」時發出的聲音很大,非常嘈雜,因此在清晨和晚上使用不太方便。夏天本來就已經很熱了,如果再聽到「果汁機的碎物聲」,不由自主地會更加感受到炎熱,這一點深受共鳴。
黃士洲
ジューサーの砕く音する大暑かな
〔永田満徳評〕
「大暑」というのは二十四節気の1つで、1年中で最も気温の高い時期で、暑さも本番となる。「ジューサー」は野菜や果物などを磨り潰してジュースを作る器具。「砕く」ときの音が大きく、うるさいために早朝や夜は使いにくい。夏はただでさえ暑いのに、「ジューサーの砕く音」を耳にすれば否が応でも暑さを感じる点で深く共感できる。
穆仙弦
客廳落地窗旁的睡貓
風鈴
〔永田満徳評論〕
「風鈴」是夏季的季語,它被掛在通風良好的窗邊等地方,以帶來涼爽的感覺。貓咪經常午睡的原因是其狩獵本能的遺留,它們通過壓制活動量,保留體力和能量。「貓咪」選擇「落地窗旁」作為涼爽的「睡覺」地點,這一點非常有趣。「風鈴」和貓結合在一起,生動地描繪了盛夏時節的涼爽場景。
穆仙弦
風鈴や掃出し窓に眠る猫
〔永田満徳評〕
「風鈴」は夏の季語で、風通しのいい窓辺などに吊るして涼を呼ぶ。猫が昼寝をよくする理由は狩りの習性の名残で、活動量を抑え、体力を温存し蓄えておくためであるという。「猫」が「眠る」ために風通しのいい場所として「掃出し窓」を選んでいるところがおもしろい。「風鈴」と取り合わせて、真夏の納涼の一場面をよく描き出している。
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Facebook「華文俳句社」 〜【俳句界】2023.3月号〜

2023年02月27日 07時48分39秒 | 「俳句界」華文俳句
俳句大学国際俳句学部!
 
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◆2023年『俳句界』3月号が発行されました。
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華文俳句【俳句界】2023,3月号
永田満徳選評・洪郁芬選訳
區間車進入月台
春節
丁口
〔永田満徳評論〕
「區間車」是在台灣農村的每個車站都停靠的地方列車,或是通勤列車。「春節」是農曆正月初一,是台灣三大節日中最重要的一個。許多區間車來往的月台人山人海,幾乎無處可踏。此俳句清晰的捕捉了春節前後繁忙的月台。
区間車の乗降場や旧正月
丁口
〔永田満徳評〕
「区間車」は台湾の地方で走る、各駅停車する列車で、普通列車もしくは通勤列車のこと。「春節」は旧暦1月1日、旧正月の元旦に当たる日で、台湾の三大節句の中で最も盛大なものである。多くの「区間車」が出入りする「乗降場」は人々でごった返して、足の踏む場もないくらいだろう。春節のころの賑わう乗降場の様子がうまく切り取られている。
大掃除
稚女在媽媽手畫愛心
皐月
〔永田満徳評論〕
「大掃除」是台灣的一個季題,是指農曆年終舉行的大掃除。根據農曆年的習俗,在新年前進行大掃除是很常見的。除舊佈新,可以身心潔淨的迎新年。孩子趁機抓住忙於打掃衛生的「媽媽的手」,在她手掌上畫「愛心」,聯絡感情。此俳句描繪出和諧的母子關係,令人忍俊不禁。
母の手にハート描く子大掃除
皐月
〔永田満徳評〕
「大掃除」は台湾の季語で、旧暦の年末にする掃除。旧暦の新年前に大掃除をするのが一般的で、一年の汚れを落とし、家も身も清めた状態でお正月を迎える。一年でも忙しい年末の大掃除でてんやわんやの母に構ってもらいたくて、「母の手」に「ハート」を描き、母の愛情を確認しているのである。母と子の睦まじい関係を描いて、微笑ましい。
壁上量身高的筆跡
跨年
帥麗
〔永田満徳評論〕
「跨年」是台灣的季題,指通宵迎元旦。從日治時代開始,台灣有農曆和新曆的兩個新年。通宵迎新,舊曆年稱為守歲,新曆年稱為跨年。和家人朋友相聚跨年,在牆壁和柱子上刻下自己的身高,記錄成長。 「牆」捕捉了隨著時光流逝而增添的家人間的回憶。
壁に引く身長の線年を越す
帥麗
〔永田満徳評〕
「跨年」は台湾の季語で、元旦の年越しのこと。台湾は日本統治時代から旧暦と新暦の二つの新年を過ごす。旧暦の新年は過年で、新暦の新年は跨年である。友人などと一緒に楽しむ人が多い跨年(年越し)に、壁や柱に身長を刻み、成長の記録を残しているのである。「壁」は、年数の経過とともに家族との想い出が詰まったものになることをよく捉えている。
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〜Facebook「華文俳句社」Kabun Haiku 2020・11〜

2020年10月23日 22時45分00秒 | 「俳句界」華文俳句

俳句大学国際俳句学部よりお知らせ!

 

〜Facebook「華文俳句社」Kabun Haiku 2020・11〜

 

◆2020年『俳句界』11月号が発行されました。2020年1月からは月刊『俳句界』に「華文俳句」の秀句を連載しています。

◆華文圏に俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。

◆2018年11月1日には、二行書きの華文俳句の合同句集『華文俳句選』が発行されました。

◆ 二行俳句の個人句集では、洪郁芬氏が『渺光乃律』(2019、10)を〔華文俳句叢書1〕として、郭至卿氏が『凝光初現』(2019、10)を〔華文俳句叢書2〕として、次々に刊行しています。

◆さらに、全季節を網羅した「華文俳句歳事記」(仮題)が2020年11月末には刊行予定で、これで季重なりの問題が解消されるでしょう。

◆2020年『俳句界』3月号の特別レポートにおいて、「熊本大学」で行われたラウンドテーブル「華文俳句の可能性」の報告が8頁に渡って掲載されました。

◆どうぞご理解とご支援をお願いします。

 

俳句大學國際俳句學部的通知!

 

~Facebook 「華文俳句社」Kabun Haiku  2020・11〜

 

◆2020年『俳句界』11月號已出版。

◆於華文圏提倡包含俳句的基礎「一個切」和「兩項對照組合」的二行俳句。

◆2018年12月1日已出版華文俳句的合著,『華文俳句選』。

◆2020年『俳句界』3月號以八頁的篇幅特別報導了於「熊本大學」舉辦的「華文俳句の可能性」座談會。

◆請各位多多支持指教。

 

華文俳句【俳句界】11月号

永田満徳選評・洪郁芬訳

 

郭至卿

  •  

詩人執筆的手不停啊

春潮   

〔永田満徳評論〕

在風景秀麗的海濱屋裡,拍打岸邊的「春潮」節奏宛如宜人的BGM,而此刻詩歌的創作卻出乎意料地順利。伴隨著迎春的喜悅, 此俳句描繪春季的柔和美好。

 

郭至卿

  •  

詩人の書く手が止まらない

春の潮

〔永田満徳評〕

見晴らしのよい海辺の家の情景で、打ち寄せる「春の潮」のリズムある音があたかも心地よいBGMとなって、詩作が思いの外はかどっているのであろう。春を迎えた喜びとともに、おだやかな春の季節をうまく表現している。

 

 

簡玲

  •  

剛出爐的爆米花

魚鱗雲

 

〔永田満徳評論〕

在魚鱗雲飄逸的秋空之下,大口吃著芳香四溢的熱爆米花,是符合食慾之秋的一個場景。天與地的對比何等遼闊,視野一望無際的延伸。真是一首巧妙的兩項對照組合俳句。

 

簡玲

  •  

出来立てのポップコーン

鱗雲

〔永田満徳評〕

「鱗雲」が広がる秋空のもと、「出来立て」の温かく、香ばしい「ポップコーン」を頬張っている情景は食欲の秋にふさわしい。天と地との対比によって広がりのある句になっていて、取合せの妙技がうまく生かされている。

 

胡同

  •  

開水滾的鳴笛聲

冬曉   

〔永田満徳評論〕

大概是要煮咖啡吧。開水滾後廚房傳來的茶壺鳴笛於寒冷的早晨,伴隨著咖啡的香氣,使心情放鬆並感受到幸福。此俳句描寫作者以好心情迎接「冬曉」的一個畫面。

 

胡同

  •  

お湯の沸く薬缶の音

冬の暁

〔永田満徳評〕

珈琲でも淹れるためであろうか。台所から聞こえてくるお湯の湧く音は珈琲の香りとともに、寒い冬の朝であればあるほど、気持がほぐれ、とても幸せな気分になる。気持よく迎えた「冬の暁」の一場面をうまく切り取っている。

 



 

 

 

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〜Facebook「華文俳句社」Kabun Haiku 2020・10〜

2020年09月23日 17時30分05秒 | 「俳句界」華文俳句

俳句大学国際俳句学部よりお知らせ!

〜Facebook「華文俳句社」Kabun Haiku 2020・10〜

◆2020年『俳句界』10月号が発行されました。

◆華文圏に俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。

◆2018年11月1日には、二行書きの華文俳句の合同句集『華文俳句選』が発行されました。

◆ 二行俳句の個人句集では、洪郁芬氏が『渺光乃律』(2019、10)を〔華文俳句叢書1〕として、郭至卿氏が『凝光初現』(2019、10)を〔華文俳句叢書2〕として、次々に刊行している。

◆さらに、2020年1月からは月刊『俳句界』に「華文俳句」の秀句を連載している。

◆2020年『俳句界』3月号の特別レポートにおいて、「熊本大学」で行われたラウンドテーブル「華文俳句の可能性」の報告が8頁に渡って掲載されました。

◆どうぞご理解とご支援をお願いします。

 

俳句大學國際俳句學部的通知!

 

~Facebook 「華文俳句社」Kabun Haiku  2020・10〜

 

◆2020年『俳句界』10月號已出版。

◆於華文圏提倡包含俳句的基礎「一個切」和「兩項對照組合」的二行俳句。

◆2018年12月1日已出版華文俳句的合著,『華文俳句選』。

◆2020年『俳句界』3月號以八頁的篇幅特別報導了於「熊本大學」舉辦的「華文俳句の可能性」座談會。

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華文俳句【俳句界】10月号

永田満徳選評・洪郁芬訳

 

郭至卿

  •  

收音機播放老歌

貓在藤椅上打瞌睡

〔永田満徳評論〕

「老歌」與「貓」的兩項對照組合描繪的畫面是,以老歌為背景音樂躺在籐椅上睡著的貓。以及那位站在旁邊的愛貓家正微笑著,凝視著這一隻安然入眠的幸福家貓。

 

郭至卿

  •  

懐メロのラジオの放送

籐椅子に猫の居眠り

〔永田満徳評〕

「懐メロ」と「猫」とが取り合わされることで、「懐メロ」をBGMにしながら、眠りに落ちている「籐椅子」の「猫」が浮かび上がってくる。心地よく眠っている猫を微笑ましく眺めている愛猫家の様子をよく捉えている。

 

 

盧佳璟

  •  

樹蔭下聞芒果落

琴道院

〔永田満徳評論〕

「琴道院」是學習琴藝的教室。上課時教室裡滿滿的熱鬧聲響,教室外庭院的芒果偶爾落下,如刻劃著時間。藉由教室內外動靜的對比,將琴道院華貴的氛圍表露無遺。

 

盧佳璟

  •  

下闇に落ちるマンゴー

琴道院

〔永田満徳評〕

「琴道院」は言わばお琴の音楽教室。教室がにぎやか音に満ち溢れている一方、その庭では「マンゴー」がときおり時を刻むように落ちる。動と静の対比によって、「琴道院」の華やかな雰囲気がうまく描かれている。

 

皐月

  •  

偶像劇裡失戀的場景

花野原

〔永田満徳評論〕

或許是作者喜愛的偶像正獨自落淚,演出失戀的一幕。因為場景是繁花秋草茂盛的原野,這位「偶像」被襯托成宛如悲劇裡的女主人公。此俳句清楚描繪著偶像劇的影迷心境。

 

皐月

  •  

アイドルの失恋ドラマのワンシーン

花野

〔永田満徳評〕

お気に入りのアイドルが失恋で涙を流している「ワンシーン」か。「花野」であるがゆえに、「アイドル」があたかも悲劇のヒロインのように思われてくる。ドラマファンの思いをうまく切り取っている。

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