第二句集『春の城』(仮題)!
〜最終原稿を送る〜
- 1月7日、第二句集『春の城』(仮題)を「文學の森」に送りました。
- 一か月10近くに絞った句を8年間に渡って溜めた1000以上の句の中から、331句に纏めました。
- 総題「春の城」(仮題)、章題「城下町」「肥後の城」「花の城」「大阿蘇」。
- 熊本大地震に被災した熊本城、球磨川水害で被害に遭われた故郷人吉の復興を願い、句集刊行に踏み切りました。
【熊本地震(なゐ)】
・こんなにもおにぎり丸し春の地震
・新緑や湯に流したる地震の垢
・霾天に遍満したるヘリの音
・余震なほ耳元で鳴く遠蛙
・春の夜やあるかなきかの地震に酔ふ
・「負けんばい」の貼紙ふえて夏近し
・地震の地を逃れて風の菖蒲なる
・あれこれと震度を語る芒種かな
・体感で当つる震度や夜半の夏
・夏蒲団地震の伝はる背骨かな
・骨といふ骨の響くや朱夏の地震
・本震のあとの空白夏つばめ
・石垣の崩れなだるる暑さかな
【球磨川水害】
・一夜にて全市水没梅雨激し
・身一つもて元気と出水の故郷より
・梅雨出水高さ誇りし橋流る
・雨音にけふも出水の悪夢かな
- これまでに多くの人、特に俳句大学の皆様にお世話になり、感謝申し上げます。さらに出版に至るまで、お世話になりますが、よろしくお願い申し上げます。